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どうやらローレは精霊と融合をしてるらしい。妖精王とローレの光がぶつかり合って二つが激しくはじけ合う。そしてそのまま二人はその場で攻撃を打ち合う。それは二人で起こす規模の戦闘じゃない。
「ちょっとおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
私は走ることになった。いやいや、私も守りなさいよ!! なんで私はアーシアと違ってそのシールドの中に入れてくれないわけ。そう思ってると、なんかウインクしてくる。いやいやそんな私も女だからね。確かにあんたはかわいいけど、そっちの気は私はないから。百合系作品は好きだけど、私は女の嫌な部分よく知ってるし……リアルではそんな風になれないよ。
「まったく人使いがあらいのよ!」
まあそんなエロいことを合図してるわけはない。そのウインクの意味はわかってる。きっと妖精王がローレに集中してる間にその隙を突けってことなんだろう。確かに今の妖精王はローレに夢中だ。「ほう……」とかいって楽しそうに一面の空間……それこそ空中にいくつもの光を走らせて絶え間ない光の光線を降り注いでる。
それに対してローレの奴も同じように……多分質は違うんだろうけど、光の光線を出してる。ローレの方は大きな光の玉を生み出してそこからすべての攻撃に対応する光を発してる感じだ。あいつも大抵やばい。二つの光がぶつかって激しい爆発と音が響いてる。それに紛れれば、私の姿を隠しつつ動くことができるってことなんだろう。
けどさ……それがどれだけ危ないかわかってる? なにせ敵の攻撃も味方の攻撃もめっちゃあるからね。しかも光が激しすぎてその軌道はよくみえない。絨毯爆撃のなかに突っ込んで行くようなものだよ?
それを自殺行為と言わずしてなんというのか?
「けどそっか、これで私も地上に帰れると考えれば……いいかも?」
ここで二人で戦うのはちょっと自分には荷が重いとおもってた所だ。でもだからって妖精王さんは見逃してくれないだろう。それならなんかやった……くらいの行動と共にダメだった――ということで地上に戻るのが一番だと思う。
アーシア? ローレがいたら大丈夫でしょう。だってあいつ、普段はそんな事全然知らなかったけど、アホみたいに強い。スオウの奴がずるいとか思ってたし、会長の奴はチートでしょ……とか思ってたけど、もう一人いた。
そうローレだ。こうやって見てると「あいつ一人でいいんじゃない?」――と思えてくる。まあでも妖精王もさすがで二人は膠着状態だ。
「はあ……」
仕方ない。自殺行為だけどいくか。私はとりあえずメーモスの杖のわっかに腕を通した。




