表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
2790/2805

127

 結構な隠し玉だったんだけど……そのお披露目がこんなに早くなるとは思ってなかった。けど……出し惜しみなんてしてられないって思ったのも確か。相手は妖精王だ。全力をぶつけないといけない。

 そうしないと、やられるのはこっちだ。


 手応えは充分にあった。確実に当たったし、新たな剣によって奴はわずかながらも動きを封じられてたはずだ。だからこの一連の攻撃は全て確実に叩き込んだ。そのはずだ。最期の一撃で切り裂いたあと、妖精王の体の内側からバチバチッ――と雷撃の放電が起こる。そしてそれが臨海にまで達すると、空にほとばしる龍のように雷が昇った。


 雷帝武装で攻撃を繰り返していくと、敵の内側に雷撃が溜まっていく。そしてそれが臨海を超えた時、雷帝武装は追加ダメージを与えるんだ。それが起こった。空へと昇った龍は内側に溜まった雷撃そのもの。それが強制的に内側から外側に溢れ出すそれは、防御力無視のダメージを与える。


「がっはっ……」


 妖精王の体が海老反りして白目をむく。流石に内側から雷が暴れ出したような今の攻撃は効いたようだ。けど……


「ふふ、ははははははははは!!」


 そんな風に口元をにやけさせて妖精王は笑い出した。その笑い声とともに、どんどんと視界が薄くなっていく? 僕はコードを見る方の目にしてる。それは情緒なんてまったくない、ただコードを見るための視界だ。

 だからこそ、スキルとか、外の状況とか、そんなのに全く影響されないんだ。それなのに……そのはずなのに、視界が白くなっていく? 


(まずい!)


 そう思った時、僕は動いてた。でも今度は妖精王の方じゃない。僕は一緒についてきてたアーシアを目指した。だってこれは……このままじゃ……ダメージが入ってる。徐々にHPが削られてる。きっと妖精王が包んだこのクレーターの範囲、それに作用してる。このままじゃ、全員やられる。

 でも僕達はまだいい。だって僕達はプレイヤーだ。やられたって本当に死ぬことはない。僕は一瞬で理解した。これは逃れられないってね。僕はスピード自慢だが、この妖精王の攻撃は広範囲に及んでる。だってここにいるプレイヤー全員を巻き込んでる。

 じゃあどうするか? 妖精王を? 間に合わない。そうなると、ここにはプレイヤーじゃない存在がいる。そうアーシアだ。彼女はプレイヤーじゃない。だったら……まずいと思った。せめてアーシアだけでも助けないと!!

 僕はそのために全てを出すことをすぐ様選択する。風を雷を、炎を土を、水を氷を、光を、闇を――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ