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「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「はああああああああああああああああああああああ!!」
そんな風に僕とラオウさんは地上から離れようとしてる妖精王をとどまらせるように上から打ち付けるような攻撃を繰り出した。僕はフラングランを。そしてラオウさんは槍を振り下ろす。
僕の風の薄緑とラオウさんの水色のエフェクトが混ざり合う。勢いは十分だった。けど……
ズガァァァァァン!!
――と僕とラオウさんは弾かれた。腕が痺れてる。確かに当たったとはおもうけど……
「続けええええ!!」
僕とラオウさんの動きをきっかけに様子見をしてたテア・レス・テレスの人たちと、一緒についてきてたプレイヤーも動き出した。それでも直接的な攻撃はまだやりたくないのか、後衛達の遠距離攻撃が一斉に妖精王を包みこんだ。
それはまさに数の暴力といっていいものだった。一気にその攻撃の余波によって妖精王の姿がみえなくなる。月の土が舞い上がり、周囲に広がる。このゲームの『月』も地上よりは軽やかになる。だから舞い上がった土は簡単に落ちたりしない。僕達は数回は月にきてるから、その変化に比較的早く対処できる。
でも初めてここに来るプレイヤーはなかなかに慣れないだろう。だから前衛が前に出たがってない。その点、後衛の攻撃とかならまだ影響は少ない。けどこれはまずいと思った。
僕はいいよ。だってすぐに視界をコードの方にすればいいからね。でも……みなさんがそんな便利な察知するスキルを持ってるものじゃないだろう。多分直感系のスキルは誰もが取ってると思うけど……だからってそれに反応できるか? はその人による。それに妖精王はこのイベントのラスボスでもおかしくないやつである。
どんな攻撃をしてくるか……そんなことを思ってると、砂ぼこりの向こうからとんでもない力を感じた。砂埃さえもおしのけるくらいの光。これは僕以外、誰も何も見えなくなってるんじゃないか?
と思えるような……そんな光だ。
(止めないとヤバい!)
それは直感だった。とりあえず僕はレビリオンテープで作った剣を妖精王に向かってなげる。一瞬でもこれで動きが止まれば! 僕は雷帝武装を展開する。そしてパリッ――という音を置き去りにして光の中に突っ込んだ。




