表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
2730/2740

67

「でも流石にぶっつけ本番はできないよね」

「そうですね。検証の必要はあるかと」


 私と妖精王はその意見を一致させる。世界樹の苗木を得るために必要な一億コスト……それを稼ぐのは正攻法では不可能だ。それには最短でも三ヶ月かかる。そこまで戦いを長引かせるなんて無理である。昔の戦争はそれこそ何年もやってたらしいが……それはきっと国と言う単位と、多く抑えとく必要がある街とかがあるからでは? あとは人口とかもかんけいあるかも?


 とりあえず私達はそんな長く戦いをやるつもりはない。土日できっとおわるだろう。それこそ勝つか負けるかしても……まあそもそもが、もしも今回の攻めでプレイヤーたちが負けたとしても、勝手に攻めて来たりしそうだよね。もしかしたら野にいる英雄が知られる機会になるかもしれない。


 本当なら私もだってその一人だったかもしれないのに、今の立場ではそれになりようがない。だって敵の親玉だからだ。まあ悪巧みをしてるのが楽しくない? で言えば楽しい。今だってどうやってこの罠をプレイヤーたちに仕掛けるか……それを考えてるとワクワクする。

 私は見た目清純系ではあるけど、結構悪い子なのだ。でも大体女子なんて他の誰かの悪口で盛り上がったりしてるし、そういう意味では皆悪い子かもしれない。いや、日鞠ちゃんが誰かの悪口を言ってるところとか見たことないけど……

 そう云う所でも彼女は特別感があるかもしれない。女の子なんて誰かの悪口を言い合う中で打ち解けていくもの……みたいなところがないわけじゃない。綺麗でかわいいくて、ふわふわとしてていい匂い部分しかない……なんてことはない。やっぱり悪い部分はある。

 それはそうだよね。だって人間だもの。けどそれでいうのなら……彼女は、日鞠ちゃんは同じ人間なのだろうか? あの子はあまりにも完璧すぎる。もう皆そういう者というか? そういう人として受け入れてるが、やっぱり私から見たらおかしい。


 寧ろ日鞠ちゃんこそ超高性能なロボットとか、人間よりもずっと上位の存在とか……そんなののほうが納得できる。だってね。日鞠ちゃんには今のところ悪い部分、一切ないし? 


「彼女をこの戦いで出し抜けれたら……ふふ」


 ちょっと楽しいだろうなって思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ