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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
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27

アルテミスのエルフの代表は暗にこう会長にいってる。


『今の条件でモブリに手を貸すのなら、我らも、そして他の種もテア・レス・テレスとの付き合いを考え直すぞ』


 ――とね。実際他の種……我々の心まで代弁されるのは困る。でも……実際そうなるだろう。だって今のモブリのこの態度で協力体制を取る? 無理だ。せめて何らかの条件を引き出さないと、こっちに対してメリットはない。


 まあ俺達は別に前線に出る必要なんてない。なにせ我らは武器やら防具で支援をすればいい。だからそこまで大きく求めることはない。けどだからってゼロってわけにはいかない。なにせ武器も防具も大切だからだ。中途半端な武器や防具を使うくらいなら、我らが作る一級品を使うことで、均一的な戦力の向上が望めるだろう。

 そいうのは軍隊では大切だ。冒険者なら一人ひとりがバラバラでも別にいいだろう。なにせ結局のところ冒険者達は個人だからだ。でも軍隊となると違う。軍隊は規律と連携が重要になる。

 軍隊が同じような服装を来て、同じような武器を取るのは連帯感と共に、共通かすることでの代替品の得やすさとか、共通化してるからこその訓練のやりやすさとかあると思う。


 実際今もだいたいの種は我らの商品を使ってるだろう。ならば今更? いや違う。今回の戦いに対して俺達が一段上の装備を提供する。普段はそれこそコスパをどこも考えて軍の装備品を選定してる。

 当たり前だろう。あまりにもそこにコストを支払うと、それだけで予算オーバーしてしまう。それにあまりに貴重武器やら防具やらはそんな大量に用意できないしな。代替品まで考えると、普段から使える装備……となると、品質的には普通クラスの武器や防具になる。

 なにせ大量に必要になるんだからな。けど今回良品……いや、高品質な物を提供したら、それだけで我らの役目的にはいいと思われる。なにせそれが我らの種の本質だ。わざわざ戦場に行く必要なんてない。それぞれの存在には役目ってやつがあるからな。

 まあだからそこで実はモブリに下ろす装備だけグレードを落とす……とか嫌がらせしちゃうぞ。そのくらいの権限は俺にはある。


「世界樹の管理……それを独占することにどれだけ意味がありますか?」


 会長はモブリの代表に向かってそういう。この状況をひっくり返すにはモブリを説得してそしてアルテミスの代表を納得させないといけない。それにはやっぱりモブリの代表の世界樹への執着。それをなくす……のは難しいが、ちょっとでもそれを薄くする必要があるだろう。

 それに目的は世界樹の奪還ではない。月への勝利だ。世界樹の奪還はそれをなすための前提条件でしかない。そう考えると、話が前に進んでないなって思った。


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