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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
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 生まれたときから偉いやつというのは、他者に頭を下げる……なんて行為は侮辱とかと捉えるんだろう。もう削りきった大人なら自分の頭を下げることで価値がデキるのなら、簡単に下げる事ができる。

 むしろ謝罪するだけで問題が解決するなら簡単に頭を下げるまである。それが普通の一般人としての認識だ。最初はもちろん、悪くないことで頭を下げることに抵抗があった。理不尽な事で頭を下げるなんて嫌たった。


 でも、そんなのは長年社会に揉まれているとすり減っていくものだ。何回も下げてると、頭を下げる行為になにも感じなくなる。自分のプライドは……そんな所においてないのだ。投げ捨ててるやつもいるだろう。 

 けど俺の場合はちょっと違った。プライドを投げ捨てたわけでもすり減ってなくなったわけでもない。もっと違う心持ちでプライド守った……という方が正しい。別にプライドを捨てる事もすり減ってなくなる人も悪くはない。

 だってそれらは全て社会が悪いのだ。当人が悪いわけじゃない。まあけど、そんな自分をまもったりしていくことを学ぶのも社会ってやつなんだろう。そう考えると今まさに、このモブリはこのLROの社会に今まさに直面してる……と言って良い。


 なにせ今まで彼はきっとプライドを守る事ができてた。良い家に生まれて、トントン拍子で出世街道を驀進してきたんだろう。そこにつまづきなんてきっとなかった。それはきっと彼が名家の生まれで、周囲がいっぱいフォローをしてきたんだろう。

 でもきっと彼は気づいたりはしてないんだろう。それかそれを「当然」と思ってるのか。なにせ彼はモブリの代表になるようなサン・ジェルクの名家だ。ならばそれを当然と思うのは仕方ない。


(一応今、あれでも反省というか、モブリの罪はわかってるんだよな)


 だからこそ、あのモブリの代表は肩身狭い思いしてる。それだけでもあのモブリは学習ってやつをしてる。前はもっと偉そうだったんだ。けど今は、モブリ達は世界樹を守れなかったということに罪を感じてるから、その生意気さ? が鳴りを潜めてる。


「これから……もちろん世界樹奪還に我らはわがままいわない。後方でもなんでもいい。我らはすべてを出そう。世界樹が取り返せるのなら、なんでも差し上げよう」

「だそうです」


 モブリの代表の言葉をそのまま他の代表達に受け渡す会長。けど今のでは納得しないのがいる。もちろんエルフの代表である。

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