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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
2667/2705

4

 LROは大変なことになってる。月の侵攻……それが始まって以降LROは大変なことになってるが、今それから最大に大変なことになってる……といっていい。なにせ明確に今、地上の上に月がある。それも無理矢理押さえつける感じでだ。


 最近の検証? でただスキルや魔法、そんなのに上限を設けられただけじゃないと判明したのだ。


「ふう……きついな確かに……」


 僕はモンスターを狩りつつ、そんな事を呟く。軽く一帯の雑魚を狩りまくった。天井はスキルや魔法の威力だけじゃなく、その経験値……熟練値みたいなのにも設けられてるらしい。

 スキルを使うと、そのスキルの熟練値が溜まっていく。何回も何回も使うことで、スキルは武器や防具からプレイヤーの中へと受け継がれる。そうやってプレイヤーは色んなスキルをその身に宿していくのがLROだ。

 スキルやら魔法とか称号とかそれを得られる手段は他にもあるが、でも一番一般的なのは武器や防具やアクセサリーについてるスキルを得ることだ。それは一般的なだけあって、誰もが持ってると言うのはある。

 そこまで特殊で強力……というのは街で売られてるようなものには宿ってないからな。けど、一般的なスキルだって必要じゃないか? といえばそんなことはない。必須なスキルというのはいくつかあるし、どんな組み合わせで化けるスキルがあるのかなんてのは誰にもわからない。

 だからプレイヤーはなるべく沢山のスキルを求めるわけだ。でも今は……


「全然熟練値たまらないな……」


 僕は今はいつもの格好とは違う恰好をしてる。いつもは軽装を意識してる。なにせ僕の強みはスピードだ。だからそれを殺すような恰好は普段はしない。けど今は僕はフルプレートの銀色の鎧に身を包んで、両手で使う大剣を持って戦ってた。はっきり言ってとても扱えてる……とは言えない。僕は無理矢理動いて、大剣を振りかぶって、そして逃げる……というヒットアンドアウェイを繰り返して戦ってた。

 この防具やスキルに宿ってるスキルは案外簡単に取れる……と有名なやつだ。けど……既に三桁は敵を滅してるのに、溜まった熟練値は半分にもいってない。やっぱりだけど、上限はスキルの威力とかだけじゃなく、熟練値の獲得具合にもあるみたいだ。

 つまりは月が上に君臨してる間は、スキルをその身に宿すのだって普段の何倍も大変になってる……ということだ。


 色々なことに……本当に色々なことに影響がでてる。なので日々、プレイヤーの不満はたまりつつあって、月への反撃の機運は高まってる。

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