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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2647 前に進む為のxの問い編 1031

「とりあえずどうする? 僕的には直ぐにでもこいつをリアルに戻したいんだけど?」


 僕たちは月からなんとか戻ってきた。目的だって達した。やり遂げた率は120%だ。これはそうそうないことだ。こんなに上手くいくなんて……って感じ。まあこっちに不利益がなかったか? と言われたらもちろんあった。けど個人的な不利益ではない。このLRO全体の不利益である。だからこれからきっとプレイヤーが皆で頑張って不利益を返していくことになる。色々と大変なのはそうだけど……これもイベントと思えば楽しくやれるだろう。

 こういう全体を巻き込む出来事というのはそんなに起きることではない。最近はそれこそエリアバトルでプレイヤーは戦いたい欲を発散してただろうが、大きな話の流れ……みたいなのを求めてる人達だっていただろう。そんな人たちにとってはこの月の騒動は大きな話の流れに飲み込まれてるというか? かかわってる感じがしていいのかもしれない。まあそれはこっちの勝手な想像だけど。けどなんでもかんでも迷惑をかけてるとか……自分のせいだ……なんてメンタルではダメだろう。

 それに実際問題。早く会長を……日鞠をリアルに戻したい。色々と顔が広い会長だから、戻ってきたよ――と伝えたい人達がいるかもしれない。だから一応伺いを立ててるのだ。アギト達は僕の意見に既に賛成してる。視線だけね。アーシアだけは寂しそうにしてる。けど、アーシアはローレとかに構ってもらうとしよう。ローレだっでアーシアを寂しくしたくないだろうしな。それかオウラさんやメカブたちと共に孤児院の方に行けばそれだけで賑やかだろう。

 そういえば孤児院のある街の領主は確かプレイヤーでセツリとそこそこいい感じというか? 友達だったような? そこら辺の関係はどうなってるのだろうか? 流石にその人だってセツリが月の女王になってるというのはわかってるだろうし、付き合いとか……ね。まあけどそれはセツリと彼の問題だけど……想い合ってても離れるしかない……しかも立場の違いで……みたいなロミジュリ的なあれが繰り広げられてたり? そこら辺はわかんないけど。


「わかってるよ。ちゃんとリアルに戻る。家族も安心させたいしね。皆さん、今回はありがとうございます」


 素直にそう言ってくれた会長。本当なら最低限のあいさつ回りでもしたいのかもしれないが、僕の事を優先……というよりもやっぱり家族かな? そっちを優先する選択をしたみたいだ。なので僕たちはここでログアウトすることにした。

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