2643 前に進む為のxの問い編 1027
ふっ……そんな風に妖精王はなんか会長を見て笑う。それは別に馬鹿にするような……そんな笑いではなかった。むしろ……そう、なんか同じ秘密を共有してる同士のような? いやそれだとなんか格好よすぎなような気がするな。
そんな風に日鞠とつながってほしくない……というのはきっと僕のわがままなんだろうけど……実際そうだから仕方ない。あれだあれ。なんか同じイタズラを仕掛けた同士みたいな? それだな……うん。そのくらいがいいと思う。教室に入ってくるドアに黒板消しを挟んで教師にイタズラしてる共犯者みたいなさ。
きっとその程度。
「んっ、ごほっ、んっ――お前たちを伝令にしてやろう。地上は月の奴隷と化した。全ての生命よ。我らが月に頭を垂れよ。……それともここでやりあうか?」
なんかめっちゃ声作って言ってないか? 良い声を作ってるぞあいつ。めっちゃセリフっぽいんだが? けど、それに対して会長が応えるよ。
「わかりました。ここは引きましょう。私の祝福と、女王の権能……貴方はそれを……」
おい、めっちゃ悔しそうな顔を会長が作ってるぞ。ギリッ――と歯ぎしりまで。そんな顔見たことないぞ。
「貴様はよくやってくれた。さあ女王、再びの世界への宣誓を!」
「え? あっうん、なるほどね」
おい、もっと打ち合わせは綿密にしておけよ。セツリの奴困ってたじゃん。まあなんか原稿があったのか……てか今会長が何かしたし……あいつがきっといい感じの原稿を用意してただろ。それをきっと祝福を使ってセツリに届けた。
「準備はいいですか?」
「ちょっと待ってよ。なんか女王形態ってあるんだけど?」
なんか空中でこそこそしてる二人である。お前らそんなに仲良かったっけ?
「このまま進めさせていいのですか?」
オウラさんがそんなこといってくる。まあ確かに止められそうではある。でもそれをやめさせたのはローレの奴だった。
「やめた方がいいわよ。はっきり言って、今の状態じゃ月の加護を得てるあいつらには勝てない。まあ、そこの会長が本気でやる気ならわかんないけど」
そんな声を受けても別に会長は何も言わない。ローレの方を見てほほ笑むだけだ。するとどうやら女王形態って奴を見つけたのか、とても神々しい光がセツリを包みだす。
「さあ、全ての生命よ。月の元へひれ伏せ!!」
ノリノリで妖精王がそんな事をいってる。まぶしすぎて見えないが……きっとどや顔をしてるに違いない。