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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2625 前に進む為のxの問い編 1009

「お前は俺のお袋か!?」


 僕が考えてたようなことを当夜さんがいった。まあそうなるよね。でも実際、今の当夜さんは最初の方に見てた時よりも全然いい。てか普通に彼ってイケメンだったんだ……という感じ。目の下に隈とかあるから、なんかやさぐれ感が残ってるが、それがなかったら、大学生とか言っても通用するような……そんなくらいのイケメンに見える。

 きっと髭とかも剃ってるから若々しく見えるんだろう。僕の印象的には30代から20代後輩くらいはいってるとおもってた。

 でも今は20台も前半って感じ。それでも……もうリアルにはいないんだよね? やっぱり疲労が原因だったんだろうか? そこら辺はちょっと踏み込んでいいのかわからないから、聞くことはできない。

 それに今やいつでもここに来れば会えるのなら、そんな急ぐこともないだろう。まずは目的を果たすのが大切だ。そう、日鞠を連れて帰る。それが僕の目的だ。それに……実際ここまで助けてくれてた仲間たちがまだ戦ってる可能性はある。

 僕だけここで団らんしてる訳にはいかないだろう。いや、いいかもしれないが、それでもその場合は皆が頑張ってくれただけの成果が必要だ。そう、それが日鞠……会長だ。


「どうした?」


 とりあえず外に出た僕と日鞠。このままコードを使ってゲートでも作ればいいのか? とか思ってると、日鞠がなんか考えてる。ここに残る……とか言わないよな? とちょっと不安になった。


「いやね。どうやって戻ろうかとおもって」

「どうやって?」


 何をいってるんだ? このまま二人で戻ればそれで万々歳じゃないか? いわゆるハッピーエンドって奴だ。それでいいじゃん。


「そうだよ。だって月とか妖精王とか色々と関わってるからね。ちゃんと着地点を決めておかないと混乱しちゃうよ」

「なるほど……」


 まあ確かに? 実際、今LROは月の侵略でよくも悪くも盛り上がってる。日鞠……会長の事は秘匿されてるが、この後に無事に日鞠を連れ帰った場合……どうなるか? 僕たちと妖精王の関係はどうなるのか? なんか知らない仲……ではなくなった。

 いや、敵であることは変わりはない。でもそれは僕と妖精王の事で……会長と妖精王の関係はよくわからない。


「お前、妖精王とどんな関係なんだ? どんな話した?」

「あれ? 気になるのスオウ? 大丈夫だよ。私が好きなのはスオウだけ」

「そんなんじゃない」


 そんなんじゃないが、ちょっとは嬉しい。てかこんな事をわざわざ言ってくるって日鞠の奴、なんか誤魔化そうとしてない? その可能性ある。付き合い長いんだから、僕に対して誤魔化そうとしても無駄だぞ。


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