2602 前に進むためのXの問い編 986
「てか、ネットワークとか言ってるけど、グー〇ルもyou〇ubeとかあるわけじゃないよな? スレとかだってないんじゃない? ネットワークがあるだけで、今のリアルのネットワークみたいに、混沌としてるけどなんでもある……とかじゃないよな?」
僕は思った事をいってみた。確かに思考間ネットワークは凄い。この地球という星の地表に70億とか繁殖をしてしまった人類にとって、思考間ネットワークはまさにブレイクスルーとなりえる技術かもしれない。今の電気ネットワークは密集地帯や混雑する時間帯ではどうしてもスピードが落ちてしまうのは避けられない。
それはきっと電気ネットワークはケーブルで繋がってる物理的な幅なのか……それかケーブルの抵抗値なのか……無線なら、その無線の帯域地にはそれぞれ限界みたいなものがあるのかもしれない。僕は実際、なにが原因でスピードが落ちるのか、具体的な事はわからない。
でもイメージ的には高速道路の渋滞をイメージしてる。道路には車が走れるレーンは決まってる。普段はすいすいと進めるけど、行楽シーズンや夏休み冬休みの帰省シーズンなんかだとよく何キロの渋滞というニュースを見る。つまりは単純に多すぎるから道路がパンパンになって、思うように進めなくなる……のが渋滞だろう。
そしてネットワークのスピードが落ちるときもそんな渋滞が起こってるんじゃないだろうか? 沢山の信号が集まって進めなくなってしまう。でも道路はそんなに簡単に拡張なんてできないが、ケーブルなら……ね。そもそもがめっちゃ多くが通信しても渋滞にならないようなケーブルとか作れないんだろうか? 道路を拡張するよりも全然簡単そうだが? きっとそこらへんは末端のユーザーは知らないだけで、日夜開発や改良は行われてるんだろう。
けどそんな夢の技術はまだ出てきてない。いつかは一兆人が一斉にアクセスしても快適に通信できるようなそんなネットワークが構築されるかもしれないが、それはいつかわからない。でも思考間ネットワークなら、そんなのが今すぐに出来る。理論上は。
「そうだね。今はそういうのはないね。一応わずかな隙間から、外とのネットワークとのつながりを作ってるけど……外のソフトとの互換性は最低限がいい――んですよね?」
日鞠は最後ら辺は当夜さんの方を向いていってる。LROを開発して、そして思考間ネットワークを作り出し、可能性領域を最初に開いたのは彼だ。そんな当夜さんの意向を日鞠はちゃんと受け入れておきたいんだろう。