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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2600 前に進む為のxの問い編 984

「でも……じゃあなんで思考間ネットワークは今はリアルでリーフィアなしで使えないんだ?」


 僕のこの目はなんか勝手に……うん、勝手に使えるようになってた。可能性領域によって与えられた力だから……というのなら、思考間ネットワークだって同じところに属してるのなら、いつの間にか? という感じてアクセスできるようになってておかしくないのではないか? だって日鞠のいう通りなら、そういう事だと思うんだけど? ちがうんだろうか?


「思考間ネットワークはあくまでもネットワークだから。一人で作られたものじゃない。でもスオウのその目は個人で完結してる能力でしょ?」

「そういえば思考間ネットワークはたくさんの人達の集合的無意識とかいってたな」


 なるほど……複数が必要になるか、個人で完結できるか? の違いがそこにはあるのか。まあネットワークいうんだから、確かに一人で完結はできない。でもこの目は、僕自身で完結できる力だ。だから勝手に使えてると……


 でもそれなら……


「それならやっぱりリアルでなにもデバイスとかなく、思考間ネットワークにはアクセスできないんじゃないか?」


 思考間ネットワークがたくさんの人々の集合的無意識で作られたネットワークなら、自分だけでは入れなさそうじゃないか? それを補助する為のデバイス……それが今はリーフィアなんでは? だから人々は思考間ネットワーク上にあるLROへとアクセスできる。そもそもリアルで日常的に思考間ネットワークにアクセスするってどういうことだろうか?

 ちょくちょくLROにはいれるのか? それはある意味で良い事なのか? だってLROではちゃんと体を動かさないといけない。でもそれは意識だけにしないとだめだ。もしも外でLROにアクセスしたとして、そこでLROの動きをやってたらどうなるか? 

 きっと壁とか道行く人達に大迷惑だと思われる。だってLROで動いてるとき、その電気信号はちゃんと脳から出てるわけだ。それを受け取ってるのはLROにいるときはリーフィアなんだ。今はね。

 リーフィアによって、その信号をLROでだけ反映させてる。体のほうにはいかないようにしてる。だから、いくら脳から体を動かすような命令が出てたとしても、リアルの体はおとなしく眠ったまま……でいられてる。

 じゃあ……リーフィアがなく、LROにアクセスしてしまったらどうなるのか? そんなのは簡単だ。脳から出される電気信号を阻むものはないから、LROで動いてる通りの動きをリアルの肉体もするだろう。

 そしてその場合、リアルのことは考慮してない。てか出来ない。それはつまり……ただただ、危険なだけだ。


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