表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2611/2699

2599 前に進むためのXの問い編 983

「リーフィアもなく思考間ネットワークに繋がれる? おいおい、そんな冗談はこの夢から覚めた時にでも言ってくれた方が……」

「スオウ……」


 そういって日鞠が僕の手を握ってくる。実際LROの日鞠はリアルの日鞠とは外見が完全に一致してるわけじゃない。頑張ってキャラクリをやって面影を出す事には成功してる。でも……基本こっちの日鞠の方が見た目がいい。

 いや、正直に言おう。可愛いのだ。日鞠はリアルではマジで芋っぽい。都会育ちのはずだが、田舎臭いというか? あえてダサくしてるんだろうけど、時にはおしゃれをした姿を見せてほしいと思う位だ。リアルで一番かわいい日鞠の瞬間……それはお風呂上がりだ。いつもは大体肌をあんまり見せたがらない日鞠だが、お風呂上がりはどうしても薄着になる。

 それに上気して赤みがかった肌も、メガネしてない顔もその時にしかなかなか見れないレアショットだ。その時にそういえはこいつそこそこかわいかったな……と思い出す。自分の見た目にデバフをかけすぎなんだよ。

 でもLROではどうだ? ここではメガネはしてない。いやしてる時もあるが、リアルでのビン底眼鏡ではない。もっとおしゃれだし、こっちならメイクとか一瞬で済むのかうっすらメイクしてるのもわかる。まつ毛だってくるっとしてるし、唇なんてプルプルだ。

 そしてリアルには近づけてるといっても完璧ではないからこそ、LROでの普通の美少女基準に達してる顔になってる。そうつまりはこっちの方が日鞠はかわいい。だからふいに手を触れられるとかしたらドキドキしてしまう。


(こいつ、こんなに可愛かったっけ?)


 とか思ってしまう。いやいや、僕達は付き合ってるから。このくらい普通のはずなんだけど……久しぶりに感じる向こうからのアクションってやつが僕をドギマギさせてるのかも。


「冗談じゃないよ。思考間ネットワークにはリアルでも接続できる。リーフィアなくてもね。考えても見て。スオウのその目。その目の能力、リアルで使えてるよね?」

「それは……ってこの目の力が思考間ネットワークと関係あるっていうのか?」


 僕の目……この目のこの異様な動体視力とかが日鞠は思考間ネットワークとかと関係があるって? 確かにこうなったのはLROの影響はあるだろうなって……思ってはいたよ。でも僕の他にはこんな事が起きてる人はいないみたいだし? 答え……なんてのはなかった。医者とかに見せたらどういう反応をするのか興味はあった。

 でも下手に実験材料とかにされるのも嫌だったし、この事は親しい奴らにしか言ってない。実際これでなにか困る事があるか? というと、そんなことはなく、ただ便利なだけだし、すでに今は受け入れてる。むしろ便利に使ってる。リアルでこんなの使うことはそんなないが……オウラさんとの訓練とかで便利になってる。あの人、リアルでも人間超越してるからな。


「スオウのその目は可能性領域の影響だと思う。人を新たなステージに上げる為の領域が可能性領域だから。つまりはスオウは今、可能性領域によって、思考間ネットワークとその鷹の目とも言える視力を手に入れてるの。ねっ、そう考えると、リアルでも思考間ネットワークを使えると思わない?」

「それは……確かに……」


 だって僕はこの目の力、別に意識しなくてもリアルでも使える。この目がリアルでも……そしてリーフィアなしでも使えてるのなら、思考間ネットワークだって……と思えてしまう。なにせ自分が実践してしまってるんだから否定しづらい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ