表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2609/2711

2597 前に進むためのXの問い編 981

「ふん、言っただろう? この世界はあくまで仮想ではある。だが、サーバーとかに全体があるわけじゃないってだけだ。LROを構築出来てる鍵はリーフィアに接続された集合的無意識であり、その領域の開放によって00の地平を創造してる」


 ん? 日鞠から振られて答えてくれた当夜さん。それは実際、僕なんかに聞かせていい事なのか? とか思うけど、それよりもまず……何を言ってるのかよくわからない。これが当夜さんとかじゃなく、それこそメカブの奴とかが同じように今の言葉を言ったら――


「中二病乙」


 ――で終わる。まともに受け取る必要なんてないって感じでスルーするだろう。けど……彼は……当夜さんは間違いなく天才で、一人でこのLROという世界を造り上げた人だ。つまりは今の中二病のようなワードが飛び交ってた言葉も事実? ――という事? そんな00とか集合的無意識とか……それこそアニメとかラノベで見たよって言いたい。

 てかリアルでは聞かないじゃん。そもそもコンピューターは0と1を表してるんじゃないの? それだって僕にはよくわかんない。なのにそこに00? いや、それは0と何が違うんだ? 0には何をかけても0だろう。足したらもうそれは0じゃない。

 けど0に0をくっつけたら? 00になる? いや、待って。0ってなんだよ? 訳がわからない。


「えーと……」

「今の説明じゃわかりませんよ。もっとかいつまんでください」

「そんなのは俺の役目じゃない。君が彼に説明したらいいだろう? それだけの理解を既にしてる筈だ」

「そうですね。わかりました」


 そういって丁寧にこっちに向いてくれる日鞠。実際僕的にはLROがどうやってできてるとかはどうでもいいというか? 確かに興味はある。でもそれを理解できるとは思えない。そんな頭ないし? さっさと日鞠を連れて帰れればそれでいいんだけど……でも日鞠は色々とちゃんと説明してくれるらしい。

なら、ちゃんと聞こう。


「簡単に言うと、このLROは普通では実現できないの。今のコンピューターでは絶対にね。けどLROはちゃんと存在してる。リーフィアによってその道は開かれる。でも、それだけじゃないの。リーフィアによって開かれるのは人の持つ一つの領域。脳の一部を開放してる。

 スオウも聞いたことあるんじゃない? それが可能性領域だよ」


 僕はコクリとうなづく。てかそれも初めてあった当夜さんとかに言われたような? それに可能性とか色々な奴らがいってるし? 


「リーフィアは人の未使用の可能性領域を開いて、思考間ネットワークを構築してる。それが00の地平。電気ネットワークも広大で理論的にスペックさえ上がって技術が上がっていけばその領域は無限に広がっていくと思うけど、でもまだテラバイトの領域とかだよね?」


 確かにゲームでデカいのも、数十ギガとかだ。そしてそれを保存するSSDとかは数テラの容量の物が主流。無限……とはいえない。それが今の限界領域と二人は言ってるってことか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ