表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2596/2706

2584 前に進む為のxの問い編 969

 意識が持っていかれてることはわかってた。LROの深い所……深淵へと行くにつれて、肉体と離れてる感覚がある。肉体から離れて……でも自分は自分で……この時の自分は魂という存在なのだろうか?

 LROはフルダイブ型のゲームで、ある意味で脳をハッキングして、その意識をゲームに落とし込んでるといっていい。LROでは五感全て、ちゃんとその感覚がある。それだけ完璧に脳を騙してるというか? そんな感じだろう。

 そしてLROをやってる間は元の肉体は動かない。てか動いたら問題だから、勝手に動かないように、脳から放たれてる信号とかは下の肉体に行かないようになってる。それは数時間、一日くらいは問題ないけど、もちろんだけど肉体は寝てても活動はしてるわけで……色々と催すものばあるわけだ。


 でもそれは肉体と精神がやっぱり繋がってることを示してると思う。でも……この先は精神と肉体のつながりもあやふやになるんだと思う。そしてそうなると、自然と肉体も時間がたつにつれて衰弱をしていくことになる。


 だって肉体は勝手に動き回るなんて出来なくて……ただ精神が帰ってくるのも待つしかない。そしてその間、意識はこのLROで普通に過ごせるわけで……肉体は精神が戻らなくなると弱っていくが、精神にはそんなことはないようにおもえる。もっとちゃんと検証したら何か変化があるかもだけど、誰もそんな検証はしたことないだろう。


 でもこの場合……もうただの精神……とはいえなくないだろうか? それはもう、魂……じゃないか? 僕たちは魂をこのLROという世界に送ってる……と言えなくもない気がする。実際魂とか、精神、心……そんなのは今の医学でも何なのかははっきりしてない事だと思う。精神が実は魂そのもの……でもなんらおかしな事ではないだろう。


 まあつまりは何が言いたいかというと、この先は危険だという事。きっとしれっとログアウトとか消えるんじゃないか? 危険……でも先に行かない選択肢はない。だってこの先にはきっと会長が……日鞠がいる。だってあいつがこれを用意したんだから、そうだろう。 

 でもただ危険に身を投じるほど僕だって馬鹿じゃない。せっかく祝福があるんだから、目印をつけていく。それがあれば、きっと日鞠を見つけても一緒に出てくることができるだろう。僕は深く導くコードの先……その深淵に落ちるように落ちていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ