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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2581 前に進む為のxの問い編 966

「そんな面倒な事絶対にヤー!!」


 ティアは全力で妖精王のその提案を拒否した。まあわかってた。それにティアにいなくなられると私の戦力が大幅にダウンする。なにせティアは光の精霊として、その性能は精霊の中でも……ね。精霊の中で序列なんてのはない。精霊へと至ってる存在は総じて強力だ。

 けどそれぞれに方向性というか、特徴はあるわけで、色んな精霊がそれぞれ特徴的な性能をしてたりする。つまりは召喚者にあう合わないは当然にあるわけで、私は比較的光に適性があるようだ。

 だからってティアはそんな簡単に使う方ではないが……てか妖精王はティアを実は女王の地位につけたいの? ずっと狙ってた? 最初の最初はそれこそティアの存在は彼ら妖精にも伝説みたいなものだった。

 でも私と最初に戦ったときに妖精王の奴はティアをしった。あの時は妖精王は妖精王ではなかったけど……それから実はティアを妖精の女王にしようとか思ってたのかな? けど妖精の気ままさ? は妖精である妖精王はよくわかってる筈。

 まあ妖精王は普通の妖精たちとは違ってなんか気安さとか、気まぐれさとか全くないが。そもそもサイズが全く違うし……こいつ本当に妖精なのか? っておもうよね。今は妖精王という特別な立場だからいいけど、元の妖精のままだったときはかなり浮いてたんじゃないだろうか? そもそもこいつ、妖精王になる前はそこまで他の妖精の事なんて考えて無かったよね? 


 なら……ここを妖精の国にしたいというのも……本当かどうか怪しい。こいつがいう妖精って本当に地上にいる『妖精』達なの? もしも……だよもしも本当に会長が種族を変えることができてしまったら? それで本当に妖精になったとしたら……


(こいつのいう妖精って、地上で自分を虐げた妖精じゃなく、ここで妖精になる存在……なんじゃ?)


 ふと……そんなことを思った。ならばなぜにティアはいいのか? それは簡単だ。既にティアは自力で妖精の枷を破ってる。だからこそ、ティアは『精霊』なのだ。自分を虐げて、「妖精」に甘んじてる大多数とはティアは違う……という認識が妖精王の奴にはあるんだろう。

 だってティアと出会ったときから、あいつはやけにティアに好意的だったし。ティアに向ける態度と他妖精に向ける態度は結構違いがあったと思う。

 まあだからっておかしなことをする……とかはなかった記憶もあるけど……


「ティア」


 私はこそっとティアに耳打ちする。そしてこういった。


「こいつの本当の狙いを引き出して」


 するとティアはその小さなおててでサムズアップをした。


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