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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2579 前に進む為のxの問い編 964

「ないとなると、月の正当性は認められません。侵略行為、強盗行為と同じです」

「ふん、そんな理屈など誰かに求めるものではない。お前たちは簡単に世代を重ねるから無くしただけの事。

 その事実の喪失の責任をこっちに求めてくるな。失した責任はそっちにあると思わないか?」


 セラの冷静沈着な言葉に、一瞬は激昂した妖精王だったわけだけど、流石はそこは王を名乗るだけあるのかもしれない。ちゃんと冷静になって彼は言い返してきた。それもなかなかにちゃんとした言い分である。

 妖精の寿命とか、どうやって種を増やしてるのか? とかしらないが……イメージ的に妖精はなんか花から生まれたりしてそうだけど……実際妖精は多分人とかよりも寿命は長いだろう。このゲームのメインの六種族はそこまで寿命的には変わりはない。大体リアルと一緒だ。

 まあこのLROの世界はモンスターがいる危険な世界だから、リアルと同じくらいかといわれるとそうじゃない。平均寿命はきっともっと短い。一番長く私達が100年を生きるとしても、きっと妖精はもっともっと長く生きるのだろう。

 だからこそ、昔のことも昨日の事の様に覚えてるのかもしれない。けどこっちはやっぱり世代を重ねると失うことは沢山ある。モンスターがいるんだから、滅びた国とかもあるしね。そうなると沢山の事が失われたりするだろう。世代交代が起こらない妖精と違って、こっちには失う理由がたくさんある。

 そこを突かれると……なかなかに痛い。だってそれは管理できてなかったこっちの責任だもんね。昔はもっと妖精との繋がりが強くて、そういう記録はもしかしたらあったのかもしれない。そこで妖精王が言ってることが事実だと認めれるような話が残ってたりしたかもしれない。


 でも今の世界ではそもそも妖精がとても貴重で、幻とか言われる存在にまで希薄なってしまってる。それぞれの国の王家とか、国の機関の情報網とかにはもしかしたら何やら伝承があるのかもしれないが、当然だけどそんなのは簡単に見れないわけで……


(リセット前の私なら世界樹の姫御子として見れたかもだけど……まあそんな面倒な事するわけないよね)


 そういう事だ。それに結局リア・レーゼとかサン・ジェルクの記録しか見れないだろうし、ちゃんと検証するとしたら、それぞれの国の記録が必要だろう。私がそんな面倒なことをするわけない。


「もしかしたら国の上の方になら記録が残ってるのかもしれないですけど、私達にはそれを確認する権限も術もありません。

 しかし、問答無用で兵を送るのは対話の拒否でしかないと思います。もう、全ての国が月を許すことはない」


 妖精王の言葉を飲み込んだうえで、セラはきっぱりとそういってのける。確かに妖精王はもっと別の方法をとることもできた。けど、最初の手段が侵攻だったのも事実。そしてそれによって地上は世界樹を失ってる。

 ここから対話に移行? いや、無理でしょ。誰も納得なんてきっとしない。もう、その段階は失してるんだ。


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