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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2576 前に進む為のxの問い編 961

「一番? はっ」


 そんな風に妖精王はセラの言葉を鼻で笑ってた。まるで何を馬鹿なことをいってるのか? ――という風な笑い。


「何を馬鹿なことを」


 なんとそのまま言ってくるとは……自分の相手の心を読む能力が怖い。妖精王はそんなに前に出たがりではないのか? 実際、敵のラスボスにふさわしい容姿をしてると思うんだけど……このままだとセツリちゃんがこの月との戦いのラスボスになるわけじゃん? 一応、まだ対外的には月の女王はセツリちゃんだからね。

 地味に世界樹が月側に奪われた弊害が最近徐々にプレイヤーに認知されてきてるから、ヘイトを集めつつある。実際全てのプレイヤーが受けて来てた世界樹の加護を月側が受けてるとなると、どうにかしないと……と思うプレイヤーはいるだろう。

 なにせ地味に戦闘がきつくなってるし、今まではなんとか一撃は耐えられた……という相手の攻撃もそれでやられる……とかなってると聞く。そうなると戦略を一から考え直す必要性ってのが出てくることになる。

 きっと平民たちは大変だろう。私はそんなに不便を感じてないが……知らずに大抵のプレイヤー、それにNPCだってその加護の恩恵は受けてたわけで……まあいきなりなくなったら困るよね。やけにこの世界の住民は頑丈だな……とか思ってたけど、きっと誰もがゲームだから……で流してただろう部分。

 それにが実は世界樹の加護だったなんて……ね。月側の頂点と認識されてるセツリちゃんはそれはそれはヘイトを貯める結果になってる。


(流石に美少女無罪……では行かないよね)


 それが起きたらちょっと面白いと思ってるけど……このキャラをクリエイト出来るゲームの中であっても、セツリちゃんの容姿は最上位といっていい。なんかシステム的に補正が入ってるのかわからないがなんか息をのむほどの美少女……になってるからね。

 まあ妖精王はどうやらセツリちゃんから会長へと女王を移したいみたいではある。確かに有能度で言ったら……ね。別にセツリちゃんが頭悪いとか思ってない。相手が悪いだけだ。どっちをトップに据えたいか? となるとそれは会長でしょうってなる。

 まあ敵と考えるとセツリちゃんの方がいいけど……純粋にどっちが伸びるか? と考えたらそれはやっぱり会長である日鞠ちゃんだろう。てか私的には妖精王はただの飾りに納まってるセツリちゃんが都合がいい――のだと思ってた。

 だって女王はセツリちゃんだといっても、事実として月を動かしてのは妖精王だったはず。でも……だ。でも、会長が月の女王になるとそうはいかなくなると思う。どうみてもセツリちゃんは面倒なことはやりたくないタイプ。

 言い方悪いが、考えが浅いタイプの女である。でも会長は違う。寧ろ会長はどこまで見てるの? ――と怖くなるほどの慧眼の持ち主。どのチームとも敵対しても負ける気なんて私はないが……唯一的に回したくない相手がいるとするば、それは会長だ。だからこうやって友人関係を結んでる訳で……

 それは敵対するよりも、仲良くしてた方がメリットが大きいという判断だ。なんか色々と忙しそうな会長ではある。けど、あの子なら月をただ何もせずに妖精王に任せるなんてしないと思う。

 そこら辺、妖精王はわかってる? 人間を侮ってない?


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