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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2573 前に進む為のxの問い編 958

 結局なぜかその場の全員で変な踊りを踊る羽目になってしまった。この時間が何だったのか……それはきっと永遠にわかることはないんだろう。多分ただただ純粋な奴にはかなわない……そんな感じだと思う。皆アーシアの純粋さに拒否できなかった。


「なかなかに興味深かった」


 それは妖精王の言だ。勿論、その場にいた全員……といったようにまさしく全員だった。つまりは敵である妖精王も巻き込んだ……ということだ。いや、なんでだよ? と僕だって終わった今思う。けど妖精王は結構ノリノリだった。

 妖精王の事だから月のダンスが至高で他のなんて邪道とか、見下してるとか思ってたけど、どうやらそんなことはないらしい。一番なんか充足した感じだし。僕もセラもローレも心にダメージを追ったのにね。


 なんで敵のお前が一番充足してるんだよっていいたい。寧ろこれで妖精王がダンスをきっぱりと拒否してアーシアを泣かしたりしてたら、それを責めて再び戦闘に突入できただろう。でも……なんか変な連帯感? が生まれたせいで逆に戦いにくくなった。

 いや、敵だけどね。こいつのせいで日鞠は戻ってこないし。


「それでこれはなんの意味があったんだ?」


 それはセラの言葉だ。僕だって知りたいよ。一応アーシアから既に紙は返してもらった。いやむしろ「はい!」と力いっぱい返してくれた。皆で変な踊りを踊ったから満足したんだろう。あるよね。子供って意味不明な事で満足する事。それと一緒だろう。


「あれ?」


 僕はなんとくなく返してもらった紙をみた。いや、正確には紙に残されたコードか。僕にしか見えないコード。平たい一枚の紙……なのにそこには立方形みたいになってるコードがみえる。

 それは前と変わらない。複雑なコードが動き続けてその形を維持してる。だからどこから読むのかもわかってなかったわけだけど……変化が起きてた。いくつかの文字の色が変わってる。それだけで見やすさが変わるというか……これは多分……


「起点の文字にしるしがついてる?」


 そういう事なんだと僕はおもった。いやなんでだ? という疑問はもちろんある。あの踊りで? そんなわけないだろって叫びたい。でも事実こうなってるし、おかげでこの立方体のコードを読めそうだ。ならば……細かい事は僕は考えない事にするよ。

 ただよくやった……その意味を込めてアーシアの頭を撫でてあげる。その間も僕の視線はコードを追ってる。


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