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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2571 前に進む為のxの問い編 956

「アーシアどうした?」


 僕は「めっめっ」――といってるアーシアに優しくそういった。だって何かをアーシアは感じてるみたいだ。アーシアの直感は馬鹿にはできない。実際何回か助けられてきた。だから今回もなにかアーシアの直感が突破口になるかもしれない……と思った。


「あのね! カイチョはちゃんとここだよって言ってるよ!」

「うん?」


 どういうことだ? どうやらアーシアの直感は確かに働いてるようだ。それによるとこの紙は確かに会長の……日鞠のメッセージなのは間違いない。でも僕にはそれが解読できない。でもアーシアには僕には見えてない、日鞠のメッセージがみえてるみたいだ。


「その会長は、どこを指してるんだ?」

「皆! 皆だよ!」


 ??? だよ。どういうこと? コードの事じゃない? 皆? それを受けて僕はセラとローレをみる。妖精王……は会長がいう所の『皆』にはきっと入らないだろう。

 だって仲間じゃないし? むしろ敵だ。これまでで一度も妖精王と仲間になった事なんてない。だからここでは妖精王は除外してもいいだろう。けどそうなると……三人? いやヤドリカも入れると4だけど……でも数の問題じゃないかも。


「貸してスオウ!」


 そういってスパッと素早く僕から紙を取るアーシア。あんまり乱暴に扱うなよ? もしも破れたりしたら……と思うと気が気じゃない。それにアーシアからしたら何も面白みないと思う。だってアーシア達にはただの白紙の紙にしか見えてないだろうから。

 でもアーシアはその紙じっくりみてる。裏返したり、上に掲げて片目を閉じて、なんか透かそうとしてるみたいな? それでコードがみえる事はないと思うけど。そして両手でその紙を挟んで謎の踊りをしつつ「うりゃーうみゃー」――としだした。

 ここで言っとくと、アーシアは精神年齢が幼いだけで、見た目的には僕たちは同年代に見える。つまりと同じ歳くらいの女の子が奇行をしてるように見える訳で……ちょっと痛々しいようね。


「ちょっとあんた止めなさいよ。見てられないわ」


 ローレの奴までもそういってくる。見た目だけならローレの方が若いからな。自分よりも上に見えるアーシアが変な踊りをしてるのが耐えられなかったみたいだ。かわいい無罪とかいうし、はっきり言ってアーシアはかわいい顔してると思う。

 でもそれでも打ち消せない程にちょっと痛々しかったみたいだ。しかもそんなアーシアが「はい!」――といってそのバトンをセラに渡した。


 冷や冷やものだよ。だってセラだよ? この中で一番冗談が通じなさそうなやつが誰かと言ったらダントツでセラだろう。てか振れないよ……普通ならね。けどそこはアーシア。怖いもの知らずだった。

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