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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2562 前に進む為のxの問い編 947

「貴様たちは会長を求めてるのだろう? 彼女は許可を求めに行った。それだけだ」


 なんか妖精王はローレの言葉を聞いて、さっそくそんな事を言ってくれる。まあけどそれは表面的な事だ。そもそも許可ってなんだ? 誰にだよ? マザーとか? システム的な許可を求めるのはマザーが僕的には定石だ。だってシステムを統括してるのはマザーだからね。でも……NPCはマザーの存在を知らない筈。だってマザーはあくまで裏方に徹してる。

 てか、マザーの事プレイヤーだって知ってる人はそんなにいないだろう。普通にプレイしてる人達には完璧に関係ないからな。ならばここで妖精王が口にした許可を貰いにいった相手……それがマザーとは思えない。

 てかそれなら、マザーには日鞠は接触する術があるはずだ。だって祝福があるんだから。祝福があればマザーへのパスがつながる。積極的に関わろうとはしないけど、実際マザーとやり取りできるだけでかなりのアドバンテージだ。実際マザーはシステムの管理者であって、接触できたからって何かしてくれるって事はそんなない。自分の都合のいいようにLROを改造できるか? といえばそんなことはない。あたりまえだけどね。

 だってそんなことやったら、どんな不具合が起きるか分かったものじゃないだろう。実際これだけの世界を構築してるシステムである。きっと日々細かい不具合はあるだろう。

 リアルの運営の人達だって、慎重に慎重を重ねて日々この世界を管理してるのに、祝福をもった相手に好き勝手にシステムを変更なんてされたんじゃたまらない。

 まあ実際、祝福ではコードを改変できる範囲は限られてる。それこそこの世界のシステムの根幹とかには流石にふれられないようになってるしな。でも……それもマザーを通してなら話は変わってくるだろう。もっとシステムの根幹へのアクセス権をマザーは持ってる筈だから。

 まあ僕も日鞠もそんなのは別に求めてないから、マザーとはそんなに接触してない筈。


「許可って一体……それに誰に?」


 僕は思わずそんな事をいってた。本当ならこいつを倒して知ろうと思ってた事だったけど、どうやら倒す必要はなかったらしい。別に妖精王も何が何でも教えない……なんてスタンスじゃないのかよ。契約とかで口を縛ってるとかさ……そんなのもないのか。

 確かにそれなら最初から交渉してもよかったのかもしれない。いやでもそれも……


(ローレの脅しが効いてるからかも)


 妖精王はあくまでも余裕そうな感じを崩してない。けど、その内心ではローレの魔法にビビり散らかしてるから、こんなすらすら喋ってる……のかもしれない。ならやっぱり武力は必要だったからきっと僕の行動だって無駄ではなかったはずだ。

 そもそも妖精王は意地悪そうだし、最初から交渉でいくスタンスならまともな事をいうとも思えない。

 

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