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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2555 前に進む為のxの問い編 940

 極大魔法――そういうだけにこの系統の魔法はどれも強力で地形を変形させるだけの威力がある。本当ならLROにはフレンドリーファイアを防ぐシステムがある。だから乱戦でも魔法を撃つ……ということは出来る。

 でもそれでも考えないといけないことがある。それは魔法やスキルによって起こった影響だ。魔法によっての直接的なダメージはシステムのおかげで仲間に入ることはない。でも……起こった影響までは消せない。関係ない……では済ましてくれないのがLROだ。

 だから極大魔法をそのまま撃つわけにはいかないのだ。大魔法くらいなら……まああっちも影響は大きいけど。でも極大魔法はその文字通りに更に規模も威力も大きくなってる。

 はっきり言って本当なら極大魔法は一人で撃てる魔法でもない。まあここは月だし? 知り合いしかいないし? いいかな? という感じだ。一人で極大魔法を撃てるなんて情報はそれだけで価値があるからね。だから本当は気軽にやっていいことでじゃない。

 でもそれくらいしないとダメかなってね。スオウは焦ってるし、妖精王はこの月のシステムを味方につけてる。交渉につかせるにはそれなりのインパクトが必要だろう。

 大体強力な魔法は詠唱が長い。それは当たり前で、強力な魔法を簡単に撃てるようにしたら、魔法使い最強になってしまう。なにせこのゲームにはMPなんて概念はない。

 簡単に呟ける詠唱なら何人か集めて強力な魔法をある程度の距離から撃ちまくる……というのが絶対的な勝ち戦法になってしまうだろう。メタ的に言えばそれを防ぐために強力な魔法程クソほどに詠唱が長い。

 メタ的に言えばそれこそゲームのバランスを考えての事……なのだろうが、ちゃんとしたこの世界上の理由はある。強力な魔法程詠唱が長いのはそれだけの準備と力を込めてるからだ。

 だからなかなかに短く成りようがいない。でも普通に詠唱してたら大魔法なら3分は一人でかかるし、極大魔法なら十分はかかってしまう。戦闘中に使うのはなかなかにハードルが高い。

 しかもああいう早い奴らの戦闘では暢気に十分も詠唱なんてしてられないだろう。十分なんていったら、それこそ戦闘終わってておかしくないし? なので私はそんなにかけない。今だって既に準備は終えてる。

 あとは発射のキーワードを発するだけだ。魔法を発動せずに押しとどめる。これも技術の一つではある。けどこれも永遠にとどめられる訳じゃない。そろそろここだってタイミングが欲しい。


 いつもならスオウはもっと視界が広いはずなのに……今は察しが悪い。焦りで視野が狭くなってるんだろう。全く仕方ないやつだ。私はセラを見る。セラはコクリと頷いてくれた。


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