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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2554 前に進む為のxの問い編 939

 とりあえず今のままじゃスオウも納得しないだろうし、私も後方から特大の魔法をぶちかましてそれさえも一瞬で治すのか……それからでも遅くないか、と思った。スオウや召喚獣達が上手い事妖精王を引き付けているから、こっちはこっちで詠唱に集中できる。大体強力な魔法を撃つ……となると前兆が起きる。

 それこそ魔方陣がでたり輝いたりだ。でもそこら辺は自身の技術でどうにかできる。そこらの自由度がLROにはある。大抵の人はそれらは演出と割り切ってるから何も対策してないだろうが……私はちゃんと対策してる。だってこれから大魔法を打ちますよ……とわざわざ教えるメリットなんてそんなにない。

 脅しなら強力な魔法を打つ前兆を見せるのは効果的だろう。これだけ自分には強力な魔法を打てるという事を見せつければ、打たなくても相手の戦意を奪うことができるかもしれない。


 でも、そんなことで止まるような相手じゃない場合、それは自分の手を見せてるのも同義だ。実際、魔方陣って一つ一つ違う。大抵のプレイヤーはそれはただの演出というか? テンションを上げるための仕掛け程度にしか思ってないだろう。けど一応魔方陣は細分化されてる。それにその内容だってちゃんと意味があるのだ。


 だからNPCで知識がちゃんとある敵とかになると、魔方陣は「これからこんな魔法を打ちますよ」――という事を発してる事と同義なのだ。わざわざ打つタイミングまで教えてるのにその内容まで教えてあげるとか、もうどんな善意だよって感じだよね。

 まあ大体は魔方陣の内容なんて分かってないから、問題はないとは思う。けど陣が展開するだけで「これから魔法を打ちます!」とは宣言してるからね。

 それはやっぱり隠した方がいい。そうしたらいきなり魔法が飛んでくることになるんだから効果的だろう。いや、そもそもがいきなり出現するタイプの魔法なら、飛んでいく……という過程すらいらない。

 でも大体大魔法……というのは前兆があるものだ。私は大抵の大魔法を使える。杖の先端から物資分解の極大ビームを放出するとか周囲を炎の海にしたり、氷の世界にしたり、津波を起こしたり……ね。色々とある。

 でもやっぱり極大な魔法というのは放つ前に周囲に変化が現れるのだ。炎の極大魔法なら、火の粉がどこからとこもなく飛ぶし、ちょっと気温もあがる。氷の極大魔法なら数度温度が下がって雪にまだならない空気の粒子がよく見たら出てきて光をわずかに屈折させたりしてる。

 そういう前兆があるわけだ。ここは月だからその前兆もちょっと違うものになる……かもしれないが、とりあえず私は一番悟られにくいだろう魔法を選んでる。あとはタイミングが重要だ。

 なにせ極大魔法は規模が大きい。月の街がどうにかなるのは別にどうでもいい。けど流石にスオウやセラ、ついでにヤドカリを巻き込むわけにはいかない。だからタイミングが重要だ。


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