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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2553 前に進む為のxの問い編 938

 激しさを増していくスオウにセラ、そして私が連れてきた召喚獣達VS妖精王の戦い。おかしな回復。あれはきっと妖精王自身の力というよりも、特権に近いモノじゃないか? と私はにらんでる。つまりはこの月の都市の機能というか、月を開発するために用意されたシステム機能だ。どうやらコストをためて、それを使っていろんな物を建築できるらしいじゃん。ならば……だ。ならばそのコストを使って回復アイテムとか、そもそもコストを支払う事でノーリスクでの復活とかもできないなんていえるだろうか? 

 コストを月の開発だけに回すなんて誰も言ってない。それしかできないなんてのも誰も言ってない。そして妖精王は今は一人なんだ。いくら何でも一人でなんでもこなす万能な奴なんて……それならまだ以前の敵の『神』の方が納得できた。妖精王は王だけど、妖精だし? 規格外の存在たりえるのか? というとたりえないと思う。可笑しくしてるのはきっとこの月のシステム。そう考える方が自然だろう。


 そうなると困ることがある。それは何か……というとこの戦いに意味があるのか? という事だ。スオウは妖精王を倒してなんか会長への道筋を得たいみたいだけど……それって妖精王を倒すことでしか選られないことだろうか? そうじゃないと思う。そもそもがバトルする……というのは一つの選択肢に過ぎない。シナリオ上しかたない感じの強制的なバトルなら、私だってこんな事は思わない。いや、そもそもがあんまりそんな強制バトル的なのってLROには少ないけど。

 大体がいろんな選択肢がある。バトルなんてのは手っ取り早く交渉を終わらせる手段でしかない。私の場合は……だけど。それでいうなら、今回のこの戦い……それは必然ではない。


 だって会長が何をやってるのかを知ってるのは確かにこの妖精王だけかもしれないが、別に妖精王はスオウや会長みたいにコードを弄れる訳じゃないだろう。ならば実際妖精王だって何かできるのか? ってね。それが懸念である。会話をするにもまずは徹底的に潰す……というのもわかる。

 上下関係をはっきりさせるのは大切だ。でも……実際リスクが高い。それにここは妖精王のホームだ。向こうの領域。無暗にバトルするのは正直分が悪い。この面子ならスオウは勝てると思ってるんだろうけど……


(確かに勝てるとは思うけど……)


 セラもいるし。でも、今以上のスキルを使う事はしないってセラはそもそも最初に私にいってる。だから聖典『しか』彼女は使わないだろう。私もここから更に戦力を出し惜しみせずにだすか……というと……


「いけーそこだー! ぬふー!」


 アーシアちゃんが私の横でそんな風に応援してる。彼女も戦闘に参加しようとしてたから、私はとりあえず彼女を止めてた。ヤドカリの彼女のペット? スオウのペット? まあどっちのペットなのかは知らないが、それは参戦してる。とりあえずすぐに宿にこもってしまったけど……



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