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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2551 前に進むためのXの問い編 936

 妖精王の羽は鳥とかの翼みたいなものじゃなく透明で細長い感じの翼が左右に4つずつ、計八つの翼がある。蝶の羽みたいに変な模様があるとかないが、戦闘中は常に淡く光ってる。摂理がいうには普段はその羽根は畳んであるそうだ。

 だから多分、今の状態は妖精王の戦闘状態って現れなんだろう。妖精の里とかで見た普通の妖精はそれこそ二本くらいしか翼はなかった気がするが、王ともなると、翼もふえるみたい。


 妖精王がその翼を広げて発してる鱗粉はやっぱりだけど、特殊な効果がある。それこそ幻覚を見せるとかだ。ただの演出……ではない。それはそうだよな。周囲に散る小さな光。それが視界に入ってきてちょっとうざいとかも効果として有るかもしれないが、メインの効果は幻覚だ。


 それほど強力じゃないみたいだが、これに触れてるとそもそもがどうやら妖精の術への耐性を下げられるらしい。そして常に幻覚効果が付与される。ある意味でなかなかに厄介な効果と言える。

 妖精の術がなにかよくわかんないが……だって妖精王は妖精の力よりも月の方の力を使ってる。いや、そもそもが妖精は元は月の住人……的な設定が有るみたいだし、妖精の力と月の力は同じということなのかもしれないけど。ならこの光の中にいると、常に妖精王の攻撃が通りやすくなるということになる。吹き飛ばしたり、この光からの脱出……は現実的じゃない。


 効果がわかってるんだから、わざわざ相手のテリトリーで戦うなんて愚の骨頂といっていい。ならばどうにかして、その回避策を考えるのは普通だろう。けど正直どうやら回避策はないみたいだ。僕は風を纏ってる。だから空気に流れるのなら、風にも流れて僕には影響ない……とかなるのかと思ったけど、どうやらこの鱗粉か光は風には影響されないみたいだ。

 そうなると遠距離から攻撃をするしかないが、僕のメインの攻撃手段はフラングランだ。風の刃を飛ばす……とかも出来るが、けどやっぱり直接斬る方が強力なんだよね。

 それにフラングランは一撃で大きくHPを削るよりも、連続攻撃を続けることでダメージを稼ぐほうが得意な武器だ。ハンマーとか大剣とかならそれこそ一撃が大きいんだろうが……


(そもそも雷帝武装のダメージが無かったことになってるからな……)


 実際それも懸念事項だ。僕の攻撃の一撃が重いのは雷帝武装の方だった。それで連続して攻撃できたさっきが最大のダメージが出てたことは確実。それで倒しきれなくて、そしてそのダメージが今や『ない』事になってしまってる。

 その種を明かさないと、妖精王を倒すことは……できない。



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