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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2546 前に進むためのXの問い編 930

 僕達は月の街に入った。この前来たときと変化はあまり見えない。それこそ侵攻でコストを吐き出したから、今は貯めてる時期なのかもしれない。月の街のなかに誰かがいる……とはないみたいだ。LROの方に兵として月人を送ってないから、こっちに実は大量にいるのかも……とか思ってたが、どうやらそれはないみたいだ。


「これ以上行っても私は足手まといになると思うんだけど?」


 月の町中を眺めながらそういうのはメカブだ。確かに、メカブはそこまで強いか? といえば別にそんなことはない……といえる。実際オウラさん達と共においてきてもよかったといえばよかった。

 なんかオウラさんに渡されたから、一緒に奥まで来る側になっただけ……


「でも、今から戻っても格好悪いだろ?」

「それはそうね」


 僕の適当な返しに、なんか納得してるメカブである。ちょろいやつだ。実際、格好いいとか、雰囲気で……とかでこいつは簡単に納得するからね。それこそ漫画やアニメ大好きなオタクだから、そういうのでよく見るお約束とか、展開を自分でやりたい……という願望はあるんだろう。

 だからせっかく「ここは任せて先にいけ!」をされたのに、のこのこと戻っていくのはどうかなのか? ――とメカブ自身も思ってる。だからこそこうやって大人しくついてきてるわけだ。

 でも冷静に考えたら、メカブは自分が戦力となる……とは思えないんだろう。勝手に連れて来られたわけだし、実際さっき一緒に僕達とは離れるのが一番無難ではあったと思う。


「はぁーなにかこないかなぁ。そしたら格好良く任されるのに……」


 さっきから周囲を見回してるのはそれが狙いか。自分が離脱するタイミングをこいつはずっと狙ってる。でも確かにもう一回阻むような敵が出てきたら、メカブとかは残る候補になるだろう。あとはセラやローレとか……アーシアは可能性の塊みたいなものだから、一緒に連れていきたいし。戦力で言えばアーシアも期待はできない。

 でも、アーシアにはよくわからない力がある。アーシア自身が一緒に行きたいと言ったことも気になる。きっとなにかあるんだと思うんだ。あにせアーシアには僕達には感じれない何かを感じる事ができるみたいだからね。


 実際、メカブの期待は虚しく、僕達は月の街を抜けて城の正面くらいまでかけぬけてきた。


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