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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2544 前に進む為のxの問い編 928

 ガガガガガガガガガ――


 絶え間ないそんな音が響く。それにびっくりしたのは僕もそうだけど、ゲートから出て来た仲間たちだ。なにせゲートから出てきたら物騒な音が響いてるんだ。びっくりもするだろう。それにゲートから出た時は周囲が見えない。たった数秒ではある。けどその数秒で決まる勝負だってある。だから焦るのも仕方ないだろう。

 けど僕たちの所まで攻撃が来ることはない。なにせ僕がフラングランで風を起こしてたからね。あの声……そして嫌な予感。どうやら用心はいい方に転がった。


「皆いきなりですまないけど戦闘態勢!」


 そんな風にやってきた皆に叫ぶ。それだけでこの面子ならわかってくれるだろう。わかってくれてないのは「え? は? 何よ?」――とか言ってるメカブだけである。


「ちょっ、バレてるなら帰ろう。まだゲート開いてるし。失敗失敗!」


 こいつは……デリカシーというのがないのか? 確かにこれはバレてるとみていい。既に先にゲートから出てたから僕の目はもう見えてる。はっきりいって敵は見えない。コードを見る目でも見えないから実際近くには敵はいない。じゃあこの攻撃はどこから飛んできてるのか……まるで絨毯爆撃のような攻撃。さっきから絶え間なく降り続いてる。僕が風を広範囲にまき散らしてるから、直接的には僕たちの所に落ちてくることはない。けど周囲にはドカンドカンと穴をあけてる。


「走ろう! 皆僕についてきてくれ」


 その言葉に大体は威勢のいい返事を返してくれる。皆会長を助ける事に心を一致させてる。一人を除いて……


「いやいや、既にバレてるのならここは一旦体制を立て直すのも手だと思うな」


 もちろんそれはメカブである。ある意味で一考できそうな事を言ってくるのが悪知恵働いてる。確かにその選択肢もないわけじゃない。バレてるのはどう考えてもこっちに不利だ。


(セツリが裏切った? いや、きっと妖精王は気づいてたんだろう)


 流石に日鞠の事がかかってるのにセツリが裏切るなんて思えない。ならば妖精王はわかっててセツリを泳がせておいたんだろう。だからこんな完璧なタイミングで攻撃ができた。月の城のマップ兵器なのかそんなのを事前に準備してたんだろう。大量の砲撃。普通はこれでおわっておかしくない。

 まあ死んだとしても、何度でも来るけどね。だって、僕には日鞠を諦めるなんて選択肢は絶対にない。

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