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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2543 前に進む為のxの問い編 927

「行こう!」


 僕たちの前には現れたゲートがある。月の石から現れたそのゲートは見た目も普通とは違う。このゲートはわざわざ木々の間とかに設置する必要はない。もともとゲートは扉の向こうに一般の奴はある。ゲートクリスタルによる転送は入るというよりも飛ばされるって感じだけど、ゲートはなんか受動的なんだ。だから自分たちでゲートを作る時はある程度扉っぽい所が必要だ。けど、どうやら月の石によるゲートはそれが必要ない。前の時もそうだった。月の石から沸き立つようにして表れる楕円形の渦。それが月へのゲートだ。

 もしかしたら月のゲートは特別なんだろうか? そんな疑問があるが、まずはさっさと行くことが大切だろう。もしかしたら妖精王とかに感づかれたら、ゲートを閉じられるかもしれない。そんなことが出来るかしらないが、どこかにそんな設定があってもおかしくないだろう。


 僕は皆を見渡す。メカブ以外はみんなやる気満々だ。メカブ? あいつはオウラさんが米俵みたいに担いでる。そうしないと逃げるからだ。今もジタバタしてるが、もう諦めてほしい。別に僕的にはおいて行ってもいいんだけど、オウラさんがメカブもつれていくっていうんだ。僕はオウラさんがそういうのなら別に反対する理由もない。だからまあ……メカブは諦めてくれ。


「はーなーせー! こんんんんんのぉぉぉぉ!!」


 頑張ってるが、オウラさんは微動だにしてない。リアルよりも細いんだけどね。とても女性らしい体になってる。けど、メカブはそもそもこっちでは魔法タイプだ。後衛をやってる。もしもメカブが前衛を選んでそれようの装備とかステータスをしてたら、こっちのオウラさんよりも肉体強度で勝てたかもしれない。でも後衛を選んだ時点で無駄だった。いや、後衛でも杖で殴りまくるプレイヤーとかいるかもしれないが、メカブはそうじゃない。純粋な後衛のスペックをしてるだろう。

 そういうわけでメカブの事は無視して僕たちはゲートに入った。


 光がいっぱいに広がって、そしてすぐに収まる。ジャリ――という室内とは違う音が足元から聞こえる。以前と一緒の場所に出たのだろうと僕はわかった。すぐに前に進んでみんなの場所をあける。するとどこからかセツリの声が聞こえてきた。


「避けてえええええええええええええええええええええええええええええ!!」


 最初空耳かと思った。けどそうじゃないみたいだ。必死に叫ぶ声が聞こえる。けど、ゲートの影響でまだ周囲がよく見えない。僕の武器はこの目でもある。それが使えない。だから確証はなかった。けど、嫌な予感? というのがあった。だから僕はフラングランを抜いて前に風を闇雲に吹き荒らしたんだ。 

 ここは月、他にプレイヤーもいないし、いたとしてもそれは月人だろろうから遠慮なんていらないと判断したんだ。


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