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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2534 前に進む為のxの問い編 918

 速攻で僕は進んでいく。ローレとアーシアは起きざりだ。実際ついてきてると思うが、僕は入り口にたむろしてた月人を速攻で排除して一気に風で駆け抜けたからね。もちろんアーシアの為にも目についた月人は速攻で輪切りにしていった。けどまあ、ローレがいるんだから、きっと心配なんてする必要ないだろう。なにせローレは強い。


「もしかしてここって一直線なのか?」


 僕は道をただ下ってる。さすがにこの上が街なだけあって、ただ横に続いていく……とかじゃなく、道は地下世界へと向かって伸びてる。けどそれだけだ。他の道は見当たらない。かなりのスピードを出してると思うが、僕の目なら横道を見逃すなんて事はない。だからきっとずっと一本道だ。間違いないだろう。そして少し先に扉が見えた。そこに鎮座してる月人は特殊個体のようだ。何回か見たことあるが、腕が多い。四本ある。そして周囲に刺さってる剣も四本。

 つまりはあれを使って戦闘を行うタイプの月人なんだろう。でもどうやらあいつ反応してない。きっと近くまで行かないとあれは反応しない仕様なんだろう。


「なら……」


 僕はさらにスピードを上げる。そして風帝武装を途中で作り上げて、さらには札を使って電撃も纏う。風帝と雷帝を合わせた力。それを使って僕は一瞬で鎮座してた月人を消し炭にした。最初から反応してたら、こんなことにはならなかったかもしれない。けど、しょうがないよね。なにせあいつの認識外から一瞬で詰める手段が僕にはあったのだ。そしてそのまま特殊な月人の背後の壁も切った。もしかしたら保護機能あったかもしれないが、なにせ僕の今出せる最大の力を使ってるんだ。この程度の扉は……ね。


 ガラガラ――と崩れる扉から中にはいる。すると円形の部屋があった。そしてその壁に壁画が余すことなく描かれてる。


「これは……」


 僕は感心してしまったよ。とりあえず敵もいないようだし、僕は戦闘態勢を解除した。いままでも月の遺跡で同じような壁画を見たような気がするが……はっきり言ってここの壁画が一番保存状態がいい。だってどこもかけてないし、色あせてもない。むしろ完成した当時のままかのように、鮮やかな壁画だ。これがきっと完璧な状態なんだろう。各地のいろんな所の遺跡でも、意味ありげな壁画はそこを攻略したプレイヤー達が写真を撮ってあげてたりしてた。

 でもどれもここまで完璧な状態はなかった。誰にも知られなかった遺跡だからこそ、きっとこの状態を保てたんだろう。

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