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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2531 前に進む為のxの問い編 915

 誰にも知られずに済んでた月の遺跡。その場所がどこだったのかというと……それはある大規模な都市の中にあった。一番最初に選べる種の中の最大都市。

 今でも常にプレイヤーもNPCも多くが生活をしてる……そんな場所。そんな場所に堂々と月の遺跡があったのだ。スタンダードな人を選んだ時に最初に降り立つことになる都市。そんな所の一角にそれはあった。

 あのスタンピード……月の侵攻の時、この都市だってかなり危ない所まで行ったわけだけど……その時もこの内部あった遺跡は何も起きなかった……ということになるんだけど……そんなことがありえるのだろうか? と思った。

 それに……だ。それに、その場にきても実は結構信じれない。だってそこにあったのは普通の民家だったからだ。いや、普通……よりは豪華な建物ではある。そこそこの屋敷に、そこそこの庭があるからだ。

 でも貴族? といわれるとそこまででもないような? 小金持ちの家って感じ。なにせそこはこの都市でも端っこの所だ。貴族みたいな偉い人達の家が建ってる場所は区画で大体決まってる。

 だからこの家の人は貴族ではなさそう。でもそれでも都市の内部にあるのは間違いないわけで……


「これなら、あの時ここからも月人を溢れさせてたら……結果は違ったんじゃ……」


 僕たちはなんとか月の侵攻を防ぎ切った。けどそれは出てくる場所が一か所だとわかってたからだ。この国の中枢……偉い人達が詰めてる城というか、宮殿というか……もちろんそんな所から一斉に月人が溢れて来たから、指示系統はパニックになって色々と後手に回ったのは確実だ。

 でもその混乱だけではこの都市は落とせなかった。ならば第二弾として、この場所を使うのはとても有効だったと思う。だって月人が湧いてくるのは一か所だったとおもってたら、別の方向からまた月人が湧いてて出てくるんだ。そうなると再び混乱に陥ってたかもしれない。

 その可能性は十分にあった。でも……月側はそれをしなかった。なぜか? しない選択肢なんてないと思うけど……


「そんなの考えても仕方ないわ。ここの持ち主なら何か知ってるでしょ? それともなーんにも知らないとか?」


 そんな風にいうローレ。奴は早速門についてたカンカンと鳴らす部分を鳴らした。すると奥の扉から、妙齢のメイドさんが出て来た。

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