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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2530 前に進む為のxの問い編 914

『そっか、わかった。ごめん、無駄足掛けさせて』

「いや、それはいいけど、丁度いい場所に月の遺跡ないか? こっちでもいくつか候補はあるけど、それが確実に月の遺跡ってこっちでは行ってみないとわからないからな。

 それにわかっててまだ攻略されてないって事は、それなりに難易度が高いってことだろう? それだと……な。今のメンバーなら攻略できるとおもうけど、なるべく時間はかけたくないからさ」

『わかった、ちょっとまってて』


 通信の相手はセツリだ。月に今現在いてくれてるセツリにはそのシステムに接続して、色々とこっちに情報を流してもらってる。まだ攻略されてない月の遺跡の情報はある程度こっちにもある。

 僕にはまったくないが、アギト達やローレ達、それにエイルや

リルレットちゃん、それにシルクちゃんやテッケンさんがたくさん情報をもってた。

 それはとてもありがたいが、でも確信が欲しいじゃん。無駄足なんてのを踏んでる場合じゃない。普段ならそれこそ『無駄足』だって冒険だからって思える。

 そういうのもいいいよねってなるだろう。けど今は、そんな心の余裕はない。一刻も早く……その思いが強い。だからこそ、候補に挙がってる遺跡のほかにセツリに確認してもらうのだ。

 なにせセツリは全ての月の機能にアクセスする権限を持ってるはずだ。だって月の女王なんだから。それを使えば、あのシステムできっとこの世界の月の遺跡の場所は把握できる。だって全ての月の石だって把握できてた。

 そして大体は月の石と月の遺跡はリンクしてるだろう。だって効率よく月の石にコストを貯める手段としての側面も遺跡にはあるんだ。ならば遺跡と石は大体一緒にある。

 それを確認してもらえば、まだ生きてる石と遺跡を見つけることはセツリには難しくない筈。三大国の近くでまだ発見されてない遺跡がこちらとしては希望だ。

 実際、それは難しいだろうとは思ってる。なにせ月の侵攻の時に、片っ端からプレイヤーもNPCの軍隊も遺跡攻略をしてたからだ。でも効率を考えるなら、近場がいいんだよね。それかゲートクリスタルで飛べる場所の近くの遺跡なら最悪文句はないけど……


『あったよとびきり近くの稼働してる遺跡と石。不自然にコストもあるね。でもなんで? ううん、とりあえずラッキーと思おう。場所を送るね』


 セツリも不思議に思ってたけど、確かにおかしいと僕も思う。だってこの前の戦いで大体はコストを吐き出してしまった筈。月の石と遺跡の組み合わせが揃ってるから、コストの回復が早い? どうなんだろうか? セツリの発言的にほぼコストは満タンにたまってるとなると、流石におかしい。


 僕は送られてきた地図を見る。すると思わずこんな声が出た。


「え? 嘘だろ?」


 ってね。だって本当に信じられない場所にあったから。

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