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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2529 前に進む為のxの問い編 913

「うわ、本当に来た」


 なんかアギトの奴がびっくりしてるが、かまってる暇はない。僕はアギトが予めたどり着いてた月の遺跡のダンジョン……いや違うな。ダンジョンの中での月の遺跡の部分にゲートを開いてやってきた。


「こんなことができるなんて、祝福は本当になんでもありだな」


 そんなのは会長を見てたらよくわかるだろうに、今更僕のこの程度の事でやいやい言われても……ね。会長とか新たな物品作り出してるし、ゲームに組み込んでるぞ。

 僕は穴をついてるだけだけど、会長はシステムに自身が作り出したものを組み込んでるからね。労力が全然違うと思う。僕のこれは僕が使えればいいわけで……まあローレの所のゲートは改造してるが……それくらいだ。

 LRO全体に影響を及ぼそうとか……そんなの全く考えてない。でも会長はそうじゃなかっただろう。規模が違うよね。とりあえず僕は予めインベントリに入れてた月の石を取り出す。そしてそれを月の遺跡の壁画の一部分に入れる。

 もともとそこに入ってた月の石がなくなってるわけだから、そこに新たな石をはめ込むだけ。でもこれでは起動する訳じゃない。いや、これでもしばらく待ってればきっとまたコストを貯めだすとは思う。でも今はそんなのを待ってる場合じゃない。


「これは……」

「どうした?」

「いや、思ったよりも残ってるコストが少ない」


 でも考えてみたらそれは仕方ない事だろう。だってこれまでこっそりと貯めてたコスト。それを吐き出したのが今回の騒動だ。だからこそ各地で月人が大量に出て来たんだ。その数ははっきり言ってえげつなかった。

 テア・レス・テレスが月人のスキル封じの対策を発表してなかったら、被害は今の比じゃなかっただろう。ある意味で最小限に抑えられた……といえるが、世界樹を持っていかれたのは痛い。まあ誰もまさか世界樹が全てのプレイヤー、いや……この世界の人々に加護という名のバフを与えてたなんて予想は出来なかっただろう。

 それがなくなったから、今までは倒せてた敵やらモンスター、そして攻略できてたダンジョンがきつくなってるらしい。地味なようで、実はそれはとても大きかったんだと誰もが実感してる。

 だからその重要さが地味に広がりつつあるみたい。


「多く回ればなんとか溜まりそうか?」

「どうだろう? あと、二か所くらいで判断しよう。アギトは攻略されてない遺跡の情報を集めといてくれ」

「よし、任せろ!」


 そういって開いてるゲートの行き先を祝福で変更して、月の石を回収。再びゲートに入った。



 それから二か所くらい回ったが、結果的にはまだ攻略されてない月の遺跡に挑むことにした。候補はいくつかあったんだ。やっぱり持つべきものは友だね。

 

 流石にもう攻略されて吐き出してしまった遺跡では回収できるコストなんて微々たるもの……ゼロもあった。流石にこれは効率的に悪いと思った。

 ならばまだ攻略されてない月の遺跡に残ってるであろう石を狙った方が良いのでは? ってことだ。てかそれしかない。

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