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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2515 前に進む為のxの問い編 899

「摂理、学校はいいんだよな?」

「いいよ。それに、皆日鞠ちゃんがいなかったら、生徒会はピリピリするからね。寧ろ日鞠ちゃんを目覚めさせて連れてったら私への見方もきっと変わってくれるだろうしね」


 一体どんな見方をされてるのか……生徒会の面々には日鞠と摂理を比べるのはやめろって言いたいところだが、僕は今の生徒会で一番の下っ端だ。てか自分的には所属してる気はない。けどなんかメンバーにはなってるんだよね。

 まあ僕も本当に人手が足りない時にしか声がかからない所を見るに、むこうもただ籍を置いてるだけ……なんだろうけど。なにせ僕は夏休みになってから生徒会に顔を出したことないし? 

 けど摂理は「やったー! 夏休みだあああ!」――とか言ってたその翌日からも普通に学校に連行されてたからね。色々と摂理は『夏休み』というイベントにあこがれをもってたみたいだ。

 まあマンガとかではよく一夏の思い出――というのはあるからな。それが舞台だったり、連載作品なら夏休みには登場人物の関係性が大きく動くイベントが発生しやすい。

 だからそういう憧れ? みたいなのが摂理にはあったんだろう。けど実際は夏休みなのになぜか学校に行く日々。憧れの輝かしい夏休みとは違った筈だ。

 今の摂理は日鞠と会長交代したい……と思ってそうだな……まあそれは無理だろうけど、今の摂理は何が何でも日鞠を求めてそうだから、実際とても協力的だろうと思う。

 それは……こちらには都合がいい。


「摂理、それなら、協力してくれるか?」

「そういってるよ。最初からね」

「なら……」

「うん」


 僕たちはそれからLROでの話をする。日鞠……会長を取り戻す話だ。けど摂理は実際、どうしたら日鞠が戻ってくるのか……それはわかってなかった。

 それをわかってくれてたら、とてもありがたかったわけだけど……しょうがないだろう。とりあえず日鞠は僕の為に月への道を開く。そして僕はそれに合わせて月へと忍び込む。

 それを打ち合わせした。これには絶対に月側の知り合いが必要だっだ。僕は運がいい。だって摂理がいたんだから。

 他のプレイヤーが必死に月への道を正攻法で探してる。そこに裏道で僕は月に行こうとしてる。それに罪悪感がないわけじゃない。けど、そんな感情よりも日鞠の方が僕には大事だ。

 だからズルをする。ズルをする覚悟をしたんだ。

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