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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2511 前に進むためのXの問い編 895

 急いで家に戻ってきて僕はリーフィアをかぶる。いや、その前に色々と栄養を補給する事を忘れてはならない。なにせ、一体どれくらい潜ることになるのか……わからないからだ。下手したら僕だってリアルに帰還できなくなる可能性だってある。


(そうだ……摂理のやつに話も聞いて置こう)


 そう思った。実際、リアルでLROの事を聞くってことはあんまりしない。それこそ戦闘のコツとか、ちょっとした発見を楽しく食卓で話す……というのはよくある。だってせっかく食卓を囲んでるのにシーンとして黙々とただ食事をするだけ……なんていやじゃん。

 その日にあったことを話す……そんな普通の食卓。実際それは僕にも摂理にも新鮮だった。実際今は夏休みでおばあさんも毎日来てるわけじゃない。食卓を囲む……なんてのはだいたいおばあさんが来てくれるときだけである。

 今日は来ない日だった。だからそれぞれに勝手に食事を取ってる。僕も摂理もそんなときには料理をする……なんてことはしない。僕は別にできないことはない。軽い料理なら作れる。けど……ね。わざわざしない。

 摂理はそもそも車椅子だし、そのためのキッチンでもないから、料理とか放棄してるといっていい。お手伝い程度なら、おばあさんがいるときはやってるし、日鞠ともやってたりするが、今やその二人が……だからね。


 帰って来たときは丁度昼頃だった。早くLROに入りたいが、準備は大切だ。簡単に顔合わせる事ができる場所、ひとつ屋根の下にいるんだしテイクアウトできるお昼を2人分買って帰る。

 きっと家にいるのなら、摂理はウーバーイーツとかで済ませるだろうからな。あいつがこの暑い中、わざわざ外に出る……なんてしない。いや、生徒会長となってしまった摂理はそこそこ夏休みなのに学校のことで出張る必要は在るみたいだ。だからうんざりしてたけど……今日はいるはず。

 なにせ出てくるときに声をかけたけど、LROやるとかいってたし。家に帰って早速和室を覗く。そこには横たわった摂理が見える。足裏がこっちに向いてる。僕はLROにいる摂理に向かってメッセージを送って食事の用意をするよ。

 ちょうどいい時間だし、お昼を食べようとは思ってるだろう。そう思ってると、わずかに聞こえる機械音。そして頭ボサボサの摂理が現れた。

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