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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2494 前に進むためのXの問い編 878

「会長!!」

「 「 「会長!」 」 」


 玉座……うん、玉座であってるよな? 実際立派な椅子が2つ並べておいてあるからきっと王様とその伴侶のものだと思われる。そんな玉座にスヤスヤと言う感じで寝てるように見える会長。

 それをみたテア・レス・テレスの人達は一斉に会長に向かってかけていく。この中で一番立場が偉いんだろう人は最初に声を上げたが、駆け寄ることはしなかった。むしろ――


「みんな落ち着け! 油断するな!!」


 ――とか言ってるが、いつもはその指示を聞くであろうテア・レス・テレスの面々は彼の言葉を無視して会長に駆け寄っていく。それだけ会長が心配なんだろう事が伝わってくる。事実彼だって立場上、そういったけどきっと同じようにしたいと思ってるはずだ。なにせ彼もかなり会長を信奉してる。


 そして僕だって会長事日鞠を心配してる。本当は僕だって駆け寄りたかった。けどできなかった。警戒してるから……じゃない。そうじゃない。僕には明確には敵意? が向いてたからだ。どこからかはわからない。けどそれは確実だ。僕の直感がそれを訴えかけてる。だから僕はフラングランに手をかけて微動だにしてない。本当は声を出したかった。

 危ない――ってね。でもそれも無理だっだ。この空間は厳かだけど……僕にはある意味処刑場にも思えてる。


「はーふー」


 僕は一人一度目をつぶった。そして再び開けた時、コードを見る目にする。どういう攻撃がされてるのか理解するためでもあるし、この場所に隠れてるやつがいるのなら、看破するスキルがなくてもこの状態なら見破ることができるからだ。


「会長! なんだこれ!?」

「おい離れろ!!」


 ドッカーンとすぐに手を出す奴ら。理性的だと思ってたテア・レス・テレスの面々も会長を前にすると暴走するらしい。自身のあらゆるスキルを使って会長への道を開こうとしてる。

 でもどうやら会長へは届かないみたいだ。それにかなり派手な音がしてるのに会長が起きる気配はない。


「はあはあ……」


 皆がそんなふうに肩で息を吐く状態になった。その時だ。スキルで起こった爆発とかの煙が散って、再び厳かな空気に包まれたときにそいつはこの場所の高い天井付近に浮き上がって現れた。


「うるさいな。君たちはここにふさわしくないようだ。王の御前だぞ?」


 妖精王……彼がその羽根を輝かせて現れた

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