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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2504/2701

2492 前に進むためのXの問い編 876

 懸念はなくなった。スキルも使えるし、インベントリも開ける。戦闘に入っても万全の状態でやれるだろう。さらにさらに……だ。僕は一応保険だって用意してる。だってせっかく月のシステムに侵入できたんだよ? 

 それを使わない手はないだろう。なにせここは月の本丸だ。今は月人が居ないが、その気になればきっと月人を出すことはできるだろう。それをちょっと妨害しようかと思った。

 実際かなり急いでるし、この間に月のシステムを全て把握するのは不可能だ。ちゃんと把握して、そのシステムをハッキングして停止させておく……それが理想かもしれないが、さすがLROとでもいうのか、この月のシム的システムはよく出来てる。かなり本格的と言えるだろう。

 だからちょっと触っただけでは全てを把握なんてできない。これだと僕の腕前ではコードをいじるなんて危険すぎた。そんな腕も、全てに目を通す時間もない。ならばどうするのか? 簡単なことだ。操作できなくすればいい。それだとシステムを全て把握することは必要ない。それに簡単にちょっとしたコードを追加するだけでいいというお手軽感もある。

 実際下手にコードをいじるとどんな不具合が出るのかわからないってのもある。それはちょっと怖いからね。でもただコードを追加するだけ……それも別の場所に、そうまるで山盛りのご飯に沢庵をむりやりそばに乗せるかのようにコードをくっつけるイメージだ。


 それならご飯に不要なら沢庵だけ取り除けばいいのである。安心安全で、なのに効果的というとてもいいことずくめ。なので僕は会長にもらってた紙にコードを綴ってそれを月のシステムの一番上の部分に貼り付けておく。

 これでうまく操作できなくなるはずだ。具体的にはタッチしてるのに感度が極端に悪くなって、別の場所が反応するという、とてもイライラとする状態になる。スマホを普段使ってる現代人なら、それがどれだけイライラするかわかると思う。


 そんな小細工をしつつ、僕達は月の城の内部を進む。どこに行けばいいのかわからないが、特殊なスキルを持ってる人が「こっちだ」といって先導してくれてる。何をもってこっちだと言ってるのかわからないが……きっとなにかスキルを使ってるだろう。

 きれいだけど、人がいる気配がないこの場所は、不気味だ。そんな中をぞろぞろと僕達は進む。ここまでなんの邪魔もない。どんどんと中に行く僕達。そして大きな扉の前にたった。

 それはとても荘厳で厳か……でかすぎる扉はリアルだとどうやって開くんだよって思うところである。げどここはLRO。きっとなにか仕掛けが在るんだろう。それにここなら力ずくでだっていける。だから僕達はその巨大な扉を開けようと試みる。

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