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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2491 前に進むためのXの問い編 875

 宇宙から見る星の綺麗さに少しの間目を奪われたが、皆はすぐに再起動して行動を開始する。テア・レス・テレスはやっぱり優秀で、ここからどこに行くのかわからなかったけど、なんと足跡を見つけてくれて、それを僕達はたどることにした。

 本当の月もこんななのかはわからないが、自分たちが地面を走るたびに細かな砂が舞う。それに体の感覚も少しだけ軽くなったような? けど期待してたような、ちょっとジャンプしたら星の中の倍近く飛べる……なんて事はない。ちょっといつもよりもジャンプ力にプラス補正がかかってるかな? くらいである。


 でもそもそもが今僕達……というかすべての人にデバフがかかってる状態だ。それは月のせいではなく、世界樹の影響だ。世界樹が月側に着いたことで元々あったバフがなくなってる。そのせいでその影響にまだ慣れてない人が大半だと思うんだけど……ここではどうやら体が軽い。


 おかしいけどね。だってここは敵のホームだ。普通はデバフが更にかかるものでは無いだろうか? それこそ実は知らずにスキルが使えなくなってるとか……さ。そのくらいあってもおかしくない。だって月人はそれをやってた。でもその対策をすることで、僕達は対応してたわけだ。

 でも……ここは月だ。もしかしたらそんな対策を貫通しててもおかしくない。僕達は足跡を辿って丘を超えてた。僕は確認の為にインベントリを開く。


「流石にそれだけのことはないか……」


 僕はそう呟く。そんなことをしてると、丘を超える事ができた。


「あれが月の城では無いですか?」


 誰ががそんなことをいった。丘を越えるとその姿が誰の目にも入ってただろう。この何もない場所に突如現れた城郭を持った城……それが視界にはいってきた。明らかに異質。

 絶対にあれが月の城だろう。てかあんなのがこの月に二つもあったらびっくりだ。きれいな城は静かにこの地に鎮座してる。僕達は視線を交差させて装備を更にもう一回確認。アイテムもチェックして月の城へと向かう。


 なるべく音をたてないように近づいてく。隠密とかそれ系のスキルを所持してる人たちはそれも使って極力音を抑えて、素早く月の城へと近づいた。城の周囲には何やら施設がちょっとある程度。そしてどこにも誰もいない。

 ただ施設は動いてるようで、ゴウンゴウンと聞こえるし、一つはベルトコンベアみたいなので、月の城へと何かを掘り起こして運んでるみたいだ。もしかしたら月の城ではもっと機械化が進んでたり? なんか夢がないな……とか思った。


 城門は固くと閉ざされてて、城壁は高い。でも……ここはゲームの中だ。壁を登る手段なんてのはいくらでもある。僕達は道具やらスキル……それらを使って城壁を超えて月の城の内側に侵入した。

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