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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2488 前に進むためのXの問い編 872

 はっきりいってここにある月の石のどれが表示されてるそれかはよくわからなかった。なのでまあどれでもいいか……と思って適当に押してみる。別に月の石に反応はないが、ウインドウには更に項目が見える。それは数字だ。なんか数字がある。

 一つの石には102、もう一つには503、あと一つは888とかあって最後の一つは「32」と極端に少ない。僕は考える……いったいこれが何を示してるのか……それはウインドウの文字を見たらわかった。


『回収する』


 ――という文字がある。つまりはこれは月の城にデカデカと表示されてたコストじゃないだろうか? それを月の石から回収できるみたいだ。なるほど……こうやってコストを溜めてるらしい。

 もちろんきっとこれだけじゃないだろう。でも月の石からもコストを回収できるのだ。だから重要じゃないところに月の石もばらまいたりしてるのかもしれない。どうやってこのコストを生成してるのかは知らないが、時間はかかるのかもしれないが、置いとくだけでコストを溜めていってくれるのがこの月の石なら、ばらまく理由にはなる。

 それに……だ。


「月の遺跡が再稼働できたのももしかしたらこの特性のおかげ?」


 そうおもった。月の石がコストを貯める特性があるから、月の命令で遺跡を再稼働できたんじゃないか? コストが減ってるのはそのために使ったとかなら説明もつく。

 極端にコストが減ってる月の石……それこそ大規模侵攻のために大量の月人を送るためにコストを使ったから……ならばそれも納得だろう。つまりはこの32コストしか残ってない石がサン・ジェルクから持ってきた月の石だ。でもそれなら勿論だけど送るのにコストが必要になりそうだぞ。


「これは……複数月の石があって良かったかも」


 流石に32しか残ってない月の石では月への道を開くコストには足りないかもしれないからだ。でもそばには三桁を保持してる月の石がある。これならば確実にコスト的には足りるだろう。


「回収はしない……他の項目は……」


 一番デカデカとあるのが回収だから、きっとコストを生成して回収するのが月の石の主な役目なんだろう。もしかしたら一括回収のボタンもあるかもしれない。なにせ地上にあるすべての月の石を一つ一つ選択して回収する――なんて面倒でしか無い。


 更に僕は月の石の画面を見ていって階層を深く潜る。すると月の石に『機能』なる項目があった。きっとこれだ。僕はようやく見つけた……という思いでそれをタッチした。

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