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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2484 前に進む為のxの問い編 868

「だれだ?」


 無視してるというのに、これだけ執拗にかけてくるとは……僕の知り合いの中にはそんなデリカシーとか常識がない奴はいない筈……いない……

 真っ先に頭にメカブの奴の顔が浮かんだ。あいつならデリカシーなんて言葉を母親のお腹の中に置き忘れてそうだからやりそうではある。それにこのイベントを見逃すか? 

 でもあいつは運が悪い。てかタイミングが悪いというか? いやいいともいうのか。あいつあんな見た目……はっきりいうとあんな凶悪な胸をしてるのに、そういう経験は皆無らしい。

 どうにかこうにか、危険から身を守ることにたいしてはタイミングがいい。まあLROはどこまでいってもゲームだ。メカブの奴の体質がゲームであるLROでも発揮されるのかはわからない。

 でもかなり深夜だし今頃あいつはスヤスヤの夢の中……の可能性は十分にある。実際夏休みなんだから、あいつも連日連夜LROやってそうだけど……


「でもあいつじゃないなら他に心当たりなんて……」


 そうつぶやきつつ、仕方ないから僕は通信に出てみる。すると小窓が表示されて、そこにこの着信の発信者が現れる。


『わっわ……ちゃんと出来た?』


 そういうのはなんだがポヤポヤとして虚ろな瞳のアーシアだった。パジャマがはだけてて肩が丸見えだ。え? なんで? どういうこと? とちょっと僕は混乱する。だってアーシアはNPCであってプレイヤーではない。

 でもこの機能……今使ってるこの機能はプレイヤー間の機能である。それをアーシアが?


「え? アーシアなんで?」

『うんー? だって前……カイチョが家にきた……時、電話くれた……よ?』

「電話……あっ、あれか」


 どうやら僕のエリアに会長が来た時に、変な物をおいていったらしい。なんか最近、僕のエリアを倉庫代わりに使ってないかこいつ? とおもってたけど、これもその一つ? そういえば、使う場面なんてないのに、黒電話があったような気がする。 

 ただのインテリアだと思ってたけど……まさか使えたのか? てかなんで僕に言わないの? 


(プレイヤーが使う事はないから……か?)


 どう考えてもメッセージの機能で通話までできるのに、わざわざ物理的な電話なんて使うわけない。だから僕には言わなかった。けど一応僕のエリアに住んでるアーシアには説明してたって事か。

 アーシアはNPCでメッセージとかはできないわけだし、明らかにアーシアの為の物だ。けどなんでこのタイミングでアーシアは僕に電話を? だってアーシアはいつもこの時間はスヤスヤと寝てる筈。


『スオウ……手伝ってあげ……る」


 何を? という事無く、アーシアが何を助けてくれようとしてるのか、僕はすぐに理解してた。

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