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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2482 前に進む為のxの問い編 866

「むむむ……」


 僕は困ってた。ある程度ここまでは順調に進んでた……と思う。なにせ月の石事態は複雑なコードはなかった。ただただ、用意されてたコードは受動的で、月が信号を送らないとそれは発動しないようになってたからだ。

 ならばあとは単純。その信号を僕が出せたら、月の石は眠る機能を再び発動することができるのだ。それが分かればどうやってその信号を真似るかだ。

 こういう時はまずは履歴を調べるのが定石だろう。なにせデジタルなゲーム世界なんだ。この世界全てはデジタルで出来てる。ならば履歴だって当然ある。

 だから別のウインドウを開いてそれを探す。でも履歴というのは適当に探したら膨大にある。

 なにせ一応全ては記録されてるからだ。これだけのデータを常に記録してるLROはやっぱり謎の技術の塊である。既存のどんなに容量がある記録メディアにだって不可能だろう。

 できたとしても、流石にすぐに容量がいっぱいいっぱいになりそう。でも解決してるんだよな。とりあえずそんな謎技術なんてのは僕が考えた所でわかるはずもない。

 

 なにせLROは天才が作ったんだ。ただの凡人である僕がそれを理解なんてできるわけない。シンプルなコード、そしてシンプルな機能。それを発動させるキー……あとはそれだけ。何も難しくなんてない。

 対象のアイテムの識別番号を取得して、それによって履歴だって絞れる。それでこの月の発動記録を調べる。それはとても分かりやすかった。だって発動記録はほぼなかったからだ。今回がほぼ初めてみたいな記録しかなかった。

 その履歴を更に開いて、月の石が受け取った信号を調べる。履歴なら受け取った――という記録だけがあって、向こうの信号的な記録はないんじゃないか? とも思われるかれしれい。

 実際それはある。でもそこはコードを操れる祝福使いの本領発揮だろう。たとえその履歴にはその信号を受け取った……という記録しかなくても、内部にはその繋がりは必ずあるのだ。ならばその隠されたつながりをも、コードを使って見つける。

 それが出来るのが祝福という名の力。実際、僕は履歴から月の発信コードを見つけることができた。でもまだ月の石の力を覚醒は出来ない。


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