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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2481 前に進む為のxの問い編 865

「ふうー」


 僕は息を吐く。どうせならなにか飲み物でもほしい気もする。なにせコードを調べるのは頭を使う。そして目も疲れる。こういう事を世の会社勤めの人たちは毎日してるのだろうか? 

 パソコンに向き合って毎日八時間……いや残業とかあった日にはそれこそ十何時間と……


(会社勤めって大変だな……)


 そう思った。僕がこのLROの中で意欲的にコードを学べたのはあくまでもゲーム感覚だったからだ。そんなに武器が多くない僕にとって、コードを知れるというのはとても大きな武器になった。

 だからモチベーションを保てたというのはある。大体こんな頭を使う様な事は自分には向いてないってわかってる。もしもこれが授業とかであったとしても、僕はやらない。

 実際、確か来年くらいからの選択授業にはプログラムとかもあったかもしれない。一応僕たちが通ってる学校は進学校になりつつある普通の公立高校だからな。


 だから少ないながらもある高校卒業時点での就職……その為にはプログラミングが有利ということで、採用されたらしい。きっと日鞠の仕業だろう。ITのプログラミングとなれば、日夜人手不足が騒がれてるし、くいっぱぐれることがないのかもしれない。

 LROのコードに親しんだ僕ならリアルのプログラミングもある程度全くやってない人たちよりもちょっとは有利に進めたりできるかも。


「お疲れですか?」


 そういわれて僕はコードから目をよける。するとテア・レス・テレスの制服に身を包んだお姉さんが何やらお菓子とお茶を準備してくれてた。綺麗な人だ。

 薄い金髪を綺麗にまとめて、それを頭の後の方でなんていうのかわからない袋にいれてる感じ? それを赤いリボンで結んでる。薄い化粧に眼鏡の知的なお姉さん。

 LROなんだから綺麗で美人な人は沢山いる。驚くことなんてない。けどやっぱり普通の男子高校生としてはドキドキしてしまう。これは男として仕方ない。


 僕はなるべくそれを悟られないようにお茶を受け取った。それに一口サイズのチョコレートも。口に含むと甘さが脳に染みるようだった。


「頑張ってください。会長の事迎えるためにも」


 ああ、なるほど。僕はすぐに察した。この人、絶対に日鞠の……いや会長の狂信者だ。たってこんなふうな人はいっぱい見て来た。なにせこの人の目は僕ではなく会長を見てるからだ。

 いや、いいけどね。


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