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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2479 前に進む為のxの問い編 863

 月の石……正確には『月光石』というらしい。まあ月の石だね。その役目はやっぱりだけど、月との交信……というか説明文をみれた。これは手に入れたプレイヤーとかもみれたと思うんだけど……こういうのの報告はネットを探してみたけどなかったと思う。それには月の石……月光石の説明文にはこう書いてあった。


『遥か彼方、月から飛来した鉱石。それは不思議な輝きを放ち、周囲には様々な地上にない草花を芽生えさせた。その不思議な光景に古の人々は畏怖と神秘性を見出した。

 だが気をつけなければいけない。この鉱石を手にしたもののその後はついぞ聞こえてこない』


 そんな文面だ。明らかに不吉。ある意味で今回のこの事件、イベントを暗喩してるともとれる。実際リアルでも隕石とかを祀ってる所とかあるんじゃなかろうか? なにせ空から飛来した石だ。昔の人たちが神からの贈り物……とか思ってもおかしくない。

 実際リアルではそれで感謝をささげて奉納とかして……そんなので終わる話だろう。けどここはゲームなのだ。そして神はいるし、モンスターもいる。何もないわけはなかった。


 この月の石はきっとこのLROの世界では凄く年月が経ってる設定のはずだ。僕がリセットしたから年月もなにもないだろう……とかいうのはゲームとして認識してる僕たちの話であって、内部の世界ではリセットされて整合された年月が続いてる設定なのだ。

 なのでこの月の石たちだって既に何十年……いや何百年とか何千年とかの年代物なのだ。けど不思議な輝きを失ってはいない。この世界には不思議な鉱石はこの月の石だけじゃなく結構ある。

 それこそゲームでの定番のミスリル鉱石とかアダマンタイトとか、オリハルコンにヒヒイロカネ……そういうのは当然だ。それと同じようにスキルや魔法、純粋なエネルギーを閉じ込める鉱石というのもある。

 けどそれは大体永久に保存できる……というものじゃない。もしかしたらまだ発見されてないだけで、そういうのもあるかもだけど。でも今は永遠に保存しておけるものなんてない。

 まあプレイヤーのインベントリ内ではきっと永遠だけど……それはゲーム上の仕様だからね。世界の仕組みではない。


 つまり何が言いたいかというと……だ。この月の石が今もエネルギーを持ってることが月との接続を証明してるのだ。そう、月の石は今でも月とつながってる。それは確実だ。

 確かに今はそのチャンネルは閉じられてるのかもしれない。そしてそれを開けられるのもきっと月のシステムだけで、それが出来るのは月のシステムに干渉するのを許された人物だけ。

 きっとそれはセツリと妖精王だけだろう。本当なら。けど僕なら……祝福なら、内部のコードを見れるんだから、それに干渉できるはずだ。

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