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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2475 前に進む為のxの問い編 859

「そこまでの支援を……今すぐに?」

「もちろん。支援は一刻を争うものでしょう? 今回の事件。それは全世界で起こってるのです。正直に言いますと一番の被害はここです。なので我々は支援のリソースを集中することに決定しています」


 交渉はテア・レス・テレスの偉そうな……というかなんかめっちゃ馴れてそうな人が担ってる。ほぼ、その人がしゃべってるといっていい。向こうはこの場に二十人くらいはいるがこっちは十人以下くらい。

 その中でも交渉をしてるのは一人だけ。こっちはね。けどモブリの方はとても活発に色々な人が声を発してる。いや、寧ろうるさいといえる。色んな事を質問しているのだ。

 けどそれに対してテア・レス・テレスの彼はとても落ち着いて、そして的確に言葉を返していく。サン・ジェルクのお偉い方々はテア・レス・テレスの過度な介入を嫌がってるように見える。実際モブリは信仰が高い宗教国家みたいなものだからな。

 そういう所はよそ者の介入を嫌うというのはよくあること。それに単純に、彼らの言葉の節々にはテア・レス・テレスを下に見てる……というのか感じれる。

 実際テア・レス・テレスは国家というよりもチームだからな。街を持ってるが、それだけだ。それに歴史だってない。モブリはその歴史も誇ってる。そして自分たちを神に祝福された者たち……と思ってるからね。なにせ神が降臨した土地、そして世界樹が立つ土地を守ってるのだ。

 その誇りがある。他のどの種族でもない……自分たちがその役目を担ってるのが彼らの誇りになってる。だからこそ、お偉いモブリの人たちのプライド的には他の国……いや、ただのチームであるテア・レス・テレスから施しを受けるなんて……のがある。


(お前たちの為じゃないんだよ!!)


 とか叫びたいところだ。今、困ってる人たちがいる。その為にテア・レス・テレスは援助を申し出てる。なのに……そのくだらないプライドをなんとか守ろうと彼らはテア・レス・テレスを不利にして、自分たちに有利なようにと交渉してるのだ。

 それを結構唯々諾々と飲み込むテア・レス・テレス彼。それでいいのか? と思うけど、なにか考えがあるんだろう。それに下手に反発したら、援助もできなくなって、目的をたっせなくなる。僕たちの目的は月の石を一時的にでも預かること。

 それの権利だけだ。その為に、きっとテア・レス・テレスは沢山の物を差し出すことになるのかもしれない。でも彼らにとって一番大切なのは会長だ。会長さえいれば……その思いがあるから、きっと迷いなんてない。


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