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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2465 前に進む為のxの問い編 849

「はっ……はははははは!!」


 何やらいきなり妖精王が笑い出しました。それに明らかになにか強くなったような? これは……どこか落ちましたか? でもだからってそれが月の、いいえましてや妖精王個人の力になるでしょうか?

 疑問ですね。百歩譲っても、月としての何らかの糧になる……というのならわかります。けど、いきなり個人が強くなるものですかね? とか思ってるとなんかこっちにメッセージがシステムとして流れてきました。


『世界樹の加護が途切れました』


 世界樹の加護? なるほど。どうやら妖精王が強くなった訳じゃなく、こっちが弱くなった? という事でしょう。


「素晴らしい! まさか、世界樹がこっちにつくとは……僥倖です」


 あれ? これってこっちから加護がなくなった代わりに、向こうに加護がいってる? それはつまりはやっぱり強くなってる? こっちは弱くなって、向こうは強くなってる? それはなかなかにまずいです。


 どうりでなんか妖精王の動きにさらにキレが増したと思いました。今もそうです。


 ダン――と私は再び妖精王のダンスの流れを断ち切ろうと足を踏もうとしました。勿論それには流れもそれに妖精王の体の動きも予測してるし、体幹だってそうです。どこに重心があるのかも……

 それによって、次にどう動くかもわかりますし、そもそもが避けられるかどうかもわかります。だからこれまでは避けれませんでした。はっきり言って私の動きは妖精王よりも遅いです。

 それは確実です。技術だってそうだし、そもそもが素のスペックが違います。相手は身長180を超える長身の細マッチョ。私はそもそもそんなにスキルを持ってません。

 それに……持ってるスキルも肉体を強化するような……そんなのはあんまりないです。そもそも私はそんなに冒険してないですし……活動範囲で取れる程度のスキルもないですからね。

 祝福……とあとは速記とか記憶力とか収音とか……なんかそんなのばっかりです。戦闘用? そんなのはないと言えます。けどきっと妖精王は戦闘用のスキルをいっぱい持ってるでしょう。

 それに鍛えられたその体。私が彼よりも素早く動ける道理はないでしょう。でも人の体をしてる以上、その動きは骨格に左右されます。筋肉の限界はゲームである以上、ほぼ無いですけど、人型である以上、その動きが人外のそれになることはないです。

 だからこそ、私は知識を使って戦ってるのです。体幹・重心・流れ……それを読むことでいくら早くても対応できる。いえ出来てきたのです。でも……よけられた。


「さあ、こちらももっとテンポを上げるぞ」


 そういわれてしまいました。

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