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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2462 前に進む為のxの問い編 846

 私たちは激しい攻防をしてます。ダンスをしたい妖精王とダンスをそこまで重要視してるわけじゃない私の攻防だ。


 でも実は簡単に妖精王の月のダンスを終わらせる術はある。それはこの手です。なんとしても離してないこの手……その繋がりを絶ち切れば、きっとダンスは終わる。

 だって二人一組で行われるこのダンスに必要なのはこの繋がりです。最初に手を取り合ったとき……そんな美しい光景ではなかったけど、手を取り合った瞬間にきっとそれは始まってた。

 だから私たちの月のダンスの同意はきっとこの手に込められてると思います。これを離せば、きっと成り立たないのでは? でもそこまでしてないのにも理由はあります。

 私は私でこの月という場所には興味がありますからね。


(レスティアから気軽に行けるようになったら、きっと新たな観光名所になるよね)


 そんな思惑。実際、セツリちゃんとは友達だし、この妖精王さえ懐柔できたのなら、私たちはこの月と国交を結ぶこともできる……様な気がします。その際、月人という化け物が国民ということに? それはわかりませんけど……


「ははは……ははははは!」


 何やらそんな風に笑い出した妖精王さん。どうしたんでしょう? 私が彼の思い通りのステップを踏まないのが気に食わなくなったのでしょうか? 私はなるべくそのまま、彼が望む月のダンスをやってません。

 でもどうやら月のダンス認定はまだ崩壊してない。ぎりぎりを攻めてるからでしょう。私はコードを見てるから、その範囲を実は探ってました。


「貴様の狙い、そういう事か。なるほど、わかったぞ」


 不意に接近したときにその甘いウィスパーボイスが私の耳をくすぐります。それに妖精王の私よりも艶やかで光ってる金糸の髪が私の頬も……本当に美しいですねこの人。私じゃなかったら、この人の色気にメロメロになる女性は本当に多いでしょう。

 妖精王……その名に恥じないだけの姿をしてる。


「付き合おう。新たな高みへな』


 なんか認められてしまいました。むむむ……本当にいいんですか? どうなるかわかりませんけど? そんな事を私は言ってませんが、妖精王が付き合ってくれるのなら、月の秘密に迫りましょう。

 

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