表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2460/2711

2448 前に進むためのXの問い編 832

「大丈夫ですか? 良かった」

「えっと……ごめん」


 僕はテア・レス・テレスの隊長さんと合流した。僕はまずは責められるかと思ってた。だってこうなった責任は……


「怒らないのか?」

「はい?」


 僕がビクビクしながらそんな事いうと、彼はキョトンとしてる。まるで何をいうのか? みたいな感じだ。だってだいたいの流れはわかるじゃん。え? それともわかってないのかな? この状況は星詠みの御子であるヒイラギが月側……つまりは月からさっき降りてきたセツリにヒイラギをかっさらわれたから……だ。星詠みの御子という世界樹の代弁者? みたいな存在が、月側についた。

 だからこそ、世界樹も月側についてしまった。これって僕は再び全プレイヤーからヘイトを買ったな……と思ったんだもん。だってこれまでそこまで世界樹というのは存在感があったか? というとなかった。

 確かにその姿は雄大で壮大だ。初めてリア・レーゼに来たときなんて、その大きさに誰もが圧倒される。けど同時に安心だってするんだ。まるで世界樹が味方だとわかるかのように……さ。その感覚、きっと全プレイヤーがわかったはずだ。

 でもそれだけだ。そこまで世界樹が関わる本筋? のような物ってそんなになかったと思う。まあ僕はリア・レーゼにはそこそこ関わってたから、普通のプレイヤー寄りは世界樹に関わってたと思うけど……


 でも今回、世界樹の大きさ……そしてその大切差があらわになった。なんと世界樹は知らず知らずにこの世界の者たちに恩恵を与えてたのだ。それもかなり大きな恩恵だ。きっとこの恩恵、このイベントというか、騒動が終わったら元に戻る……とかのものじゃない。

 だってそれは世界樹が与えてたもので……そしてこの月関連の騒動は世界樹とは本質的には交わってなかった。それが交わってしまったのは、星詠みの御子がヒイラギだったということだ。

 まさか……だよな。リセットされた世界で、勿論、重要なポジションにいたプレイヤーだって締め出されてしまって、そこにはNPCが着いたのはわかってた。だからそれなりにチェックはしてた。

 だって元がプレイヤーがやってたポジションに誰かが収まる。そうなって都合の良い存在は誰か? それは新たに用意される存在じゃん。前の世界で重要な位置に居た人がスライドして一段階階位とかを上げてるのはまあ納得もしやすくはあるんだけど、でも実際一番無難なのはただ置き換えるだけってのが一番影響が少なく住むわけだ。

 だって誰かをスライドさせるとその理由とか、なんか色々とあるじゃん。そしてそれは一人だけに影響が出るわけじゃない。

 一人がスライドすると言うことは、その下もスライドしないと行けないわけで、それは連鎖して続いていく。設定を付けていくうえでその理由を様々つけていくのは正直めんどうくさい。ならば新たなNPCをはやした方が楽だ。


 ではその候補は誰か……新たなNPC……まっさらな存在……ちょうどいいのがいるじゃん? そう姉妹だ。とかおもってチェックしないわけ無い。でも星詠みの御子はそもそもがその存在が秘匿されてた。僕たちがローレに最初にあったときもそれこそ布越しとかだったし、イベントがないと星詠みの御子とか、各国のお偉いさんを拝むことなんてなかったから今まで気づくことはできなかった。

 でも今回でちょっとその確立は上がった。なにせそのポジションにヒイラギが居たんだからね。ならば他の国のお偉いポジションに他の姉妹が紛れてないともいえなくなったんだ。

 けどそうなると、今回のような事が他の国でも……起こる?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ