表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2459/2709

2447 前に進むためのXの問い編 831

「うわーー!」

「く、来るなぁ!!」

「あぁーん!! あぁーん!!」


 リア・レーゼの町中は大変な事になってた。僕はあれから上手く地面に着地した。まあLROなら高いところから落ちたとしても、上手く着地できる人は多いだろう。そこまで特別なことじゃない。

 得意げになってるなんてことはないが、僕の心は結構傷ついてる。そして追い打ちのようなこれである。


「くっそ! こんなのやってられるか!!」


 そういって逃げ出すプレイヤーも見える。さっきまで拮抗してたプレイヤーと月人の戦い。けど今やそれは完全に逆転してしまったといっていい。だって……


「あぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 そんな叫びとともに、一斉に止まってた月人は動き出した。なんとか止まってた時に数を減らそうと皆さん頑張ってたくれてたみたいだけど、完全にこの場所は月の側にたってしまった。そのせいか、どうやら復活しだした月人もいるみたいだ。

 そして一番大きいのは僕たちに施されてた世界樹のバフ。それがこっち側じゃなく完全に月側にそれがわたったことだ。それはシステム側でも通知されてきた。


『世界樹が月の所有物になったことで、世界樹の祝福が月側プレイヤーとNPCに適用されます』


 ――とね。そしてそれによって単純に月人は強化されといっていい。さらにはこっちはスキルも封じられてしまってる。そして次々に増える月人。はっきりいおう。ここはもう駄目だ。完全にリア・レーゼの天秤は月へと傾いてしまった。

 いくら頑張ったとしても、これからここを取り戻すのは不可能だ。なにせ世界樹が向こう側についたのがいたい。それがなかったらまだどうにかなっただろう。


(やっぱりヒイラギが向こうにいったのが……僕の責任か……)


 あいつをこっちに引き止める事ができなかった。ヒイラギは何も覚えてなかったんだから、状況としてはイーブンだったはずだ。けど結局はセツリに取られた。僕はあいつが望んだ物をあげることはできなくて……けどセツリにはそれができた。

 そういうことだろう。


「ここに居たんですね!」


 そう言ってくるのはテア・レス・テレスの隊長さんだ。僕はとりあえず現状を確認するためにも彼と合流することにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ