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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2443 前に進むためのXの問い編 827

「本当にお前セツリか?」


 僕は思わずそんなことを口走ってた。それに対して反応した人はこの場にいなかった。いや、レシアの奴は聴こえてたはずだ。なにせめっちゃ近くにいるからね。けどこいつは完全にスルーしてる。

 そしてセツリとヒイラギの二人は二人の世界にいってる。どうやらかなりヒイラギはセツリの言葉に傾いてしまってる。けどそれがおかしい。そう思う。

 だってセツリだよ? あのセツリである。確かにセツリは容姿はピカ一だ。それはきっと誰も反論なんてしないだろう。アイドルとかモデルとかそういう容姿を全面に出す仕事をすることをおすすめするくらいにはあいつの容姿は誰もが認めるところだ。

 それはこのLROでも変わらない。なにせここでは容姿は自由に設定できる。なにせ全くの別の人物に成れるのもコンセプトの一つだ。全く別の人物になって、新たな人生を歩む……それもたった一つだけ、貴方だけの物語。

 それがLROのコンセプトだ。だからこそ、大きな流れはあってもそれに関わる人もいれば、かかわらない人もいるし、同じクエストでもその攻略方法は人によって違ったりする。


 容姿を自由自在に整えられるからこそ、このLROには美男美女が多い。プレイヤーはとりあえず格好良くしたり、可愛く美しくしたりしてると思う。でもそんな中でもセツリは埋もれたりしない。もしもクラス3番目くらいの位置のかわいい女子なら、この世界では数も数えられないはずだ。

 それくらいそのレベルの子は溢れてる。でもセツリはクラスで……なんて範囲には当然収まってない。間違いない校内一であるだろう。もっと広げたら地域一番かもしれないし、市内で一番かもしれないし、街一番かもしれない。

 いや、もしかしたらミス・ジャパンなんて開かれた日には……なんてことだって考えられなる。


 でも確か、ミス・ジャパンとかは容姿だけじゃなく教養とかも求められるんだっけ? なら無理だな。うん、セツリには教養部分が怪しい。成績悪いし。まあつまりはセツリは顔だけの女なのだ。

 悪く言えばね。別に性格が悪いなんておもわないが、考えが足りないのはある。そんなセツリが今やってることは何だ? 自身の境遇を踏まえて、それで今のヒイラギへと共感、そして私も同じなんだよって……これは高度な精神誘導というか……上手いこと心に入り込んだなって思った。


 でもそんなわけ無い。セツリがこんなに言葉が上手いなんてないのだ。どっちかというとセツリは人と話すことが苦手な部類の人種なはずだ。それを僕は知ってる。なのにこんな高度な会話術が出来る? おかしい……


 でも実際の所、それは見事にハマってる。だってヒイラギはお姫様みたいなセツリに自身の思いを共感されたことで一気に心を開いてその距離もぐっと近くなっただろう。

 やっぱり親しくなる相手とは『共感』という感覚が大事なんだ。それをとても上手くセツリはやった。これは僕にはできないことだ。

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