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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2439 前に進むためのXの問い編 823

「綺麗……」


 そんな声が聴こえた。それを発したのはヒイラギだ。けどわかる。その視線は明らかにセツリに向けてるし、その瞳がキラキラとしてる。なにせ今のセツリは本当に女の子の憧れ……といえる格好と言える。そしてそれだけじゃない。

 格好だけならできる人はたくさんいるだろう。それに見合うだけの容姿があるのか……も大事だ。お姫様だって創作物ではたいてい美女だけど、リルアはそうはいかないものだ。

 もしも本当に見栄えするドレスに身を包んでたとしても、その包んでる側が残念だったらどう思うだろう? ドレスに負けてしまっては意味なんてない。いくら幼い子でも気を使ってしまうかもしれないし、現実の残酷さを知るかもしれない。


 でも今、眼の前にいる少女は本当に物語から飛び出したと言われても信じられるくらいの少女だった。つまりはめっちゃかわいい。きっと創造してたお姫様そのものと言っていいだろう。

 皆がそれぞれお姫様を想像するだろうけど、清楚で可愛らしくてふんわりとした雰囲気で……とかそれらを全て満たしてるといっていい。だからこそヒイラギも目を奪われてる。


「私の事……覚えてない……よね?」


 そう言ってその手を胸においていうセツリ。それに対してヒイラギはびっくりしてこういった。


「私!? 私がっ!? え?え?」


 混乱してる。まあそれはそうだろう。いきなり空から降りてきたお姫様みたいな人が自分に対して覚えてない――とか言ってくるのだ。


「そっか、レシアとは違うんだね。どうにかできないの?」


 僕の方を今度は見てくるセツリ。けどそれは無理な話。僕は首を横に振っていうよ。


「それは無理だ。てかそいつが特殊なんだよ。なんでお前はそもそも記憶を持ってる?」


 せっかくだからずっと疑問だったことを聞くことにした。レシアを見つけたことはセツリからもそしてメカブからも聞いてた。でもこいつ全然月の城から出てこなくて接触してこなかったからな。

 明らかに僕たちを……いや僕を避けてたのか? でもいまは眼の前にいる。流石に戦闘中ではこんな話できなかったけど……いや今も厳密には戦闘中だけどさ、でも今は一応お話できる時間だ。

 中心はヒイラギだけど、けどこればっかりはね……聞いておきたいとずっとおもってた。なんでこいつはリセットされてないのか……ヒイラギが問題なくリセットされてるからこそ、レシアの状態が異常なんだ。

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