表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2449/2701

2437 前に進むためのXの問い編 821

「いけええええ!」

「止めるなあああああああああ!!」

『えっと、ちょっと……挨拶……してるんだ……よ?』

「うおおおおおおおおおおお!」

「死にやがれええええええ!」


 空から……いや、月から降りてきたセツリ。彼女はその背に神々しい月光を輝かせてやってきた。まさにその姿は月の女王。なにせ、その格好もまさに女王だったからだ。姫といってもいい。

 彼女が着てるのはドレスのようだった。ようだったってのは月光が強いからあんまりよく見えないからだ。けどそのシルエットだけでもわかる程には揺らめいて、そして広がってるのがわかる。さらに羽衣なのか、なんか揺らめいてるし……普段はあんな格好してないセツリ。

 けどきっと似合ってるんだろう。なにせあいつ、抜群に顔がいい。それはきっと男子なら百人中百人が認めるほどの顔の良さだ。それこそ百万人に一人レベルだし、十年に一人……いや百年に一人くらいのレベルだろう。

 まあ今は月光が強すぎで顔まで見えないけど……けどそれでもドレスは見える。けどそのゆらめきが大きく乱れることはない。それは地上からどれだけ攻撃をされても……だ。てか……皆さん実は気づいてない? 

 確かにそこにいるように感じられる。なにせシルエットだけだけどその存在感? というのは確かにそこにあるからだ。プレッシャーと言ってもいい。けど普段はそんな感じはまったくないセツリだし、それはリアルだけじゃなく、LROの中でもそんなスキルを取得した……なんてのは全くもってきかない。


(いや、僕だってセツリの全てのスキルを把握してるわけじゃないけど……)


 やっぱりスキルというのは虎の子である。いくら親しい間柄だとしても、切り札の一つや二つは絶対に隠してるものだ。まあけどこれが隠すほどのものかというと……だけど。


 はっきり言えば、今降りてきてるセツリは、セツリじゃない。いや違うね。そう言うと語弊がある。いくら攻撃を受けたとしても、痛痒がまったくないのはセツリ自身がそこにいないからだ。

 シルエットだけ……それもそのはず、それはただ単に月の光だけが原因じゃない。てか……


(この光もきっとそれを誤魔化すため)


 だと僕は思ってる。そもそもHP表示も何もないし……まあそれが見えるか見えないかで言ったら、きっと地上の人たちは見えない。この光もあるしね。

 てかセツリも何も通用しないんだから、別に攻撃なんて無視して話を進めればいいのに、何故かリアクションをしてるのが悪いまで在る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ